初心者のためのホームページ作り 第79号

Web作成支援

メールマガジン「初心者のためのホームページ作り」でお伝えした内容を、「復習」の意味で掲載しています。テキストのみのマガジンと違って、実際のサンプルや画像を交えて解説していますので、理解が深まると思います。なお、疑問点や分からない点がありましたら、遠慮なく メールにてご質問ください。

<第79号> 今週のおさらい
                  毎週金曜日配信 What's New 2003/12/26
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   ■ HTML講座  第23回 --- ボックス
   ■ XML初級講座 最終回 --- XML今後の動向
HTML講座 --- ボックス
HTMLの要素型は大きく分けて2通りあります。
1つは、文書の構造を示すブロックレベル要素、そしてもう1つが、要素内の意味を示すインラインレベル要素です。
ブロックレベル要素とボックス
HTMLにおける文書とは、見出し、リスト、段落、表組などに「区分」された論理的な「構造」で構成されます。各コンテンツはそうした構造内で配置されるべきとされています。
ブロックレベル要素は、一般的に Webブラウザ画面の左から右までの「領域」を持っています。ブラウザ側の処理では、その前後で改行して表示します。こうした領域を「ボックス」と呼ぶことがあります。
ボックスとスタイルシート
ブロックレベル要素の表示方法は、特に仕様書で規定されているわけではありません。領域の余白や改行、横幅や高さ、あるいは大きさなど、その表示方法はすべてブラウザに依存しているのが実情です。
そうしたボックスの表示方法を制作者側で任意にコントロールできるのが、スタイルシートです。決してスタイルシートが完全とは行かないまでも、かなりの部分で制作者が意図したレイアウトを具現化することができます。
現在の視覚系ブラウザの圧倒的多数でスタイルシートをサポートしていることを考えれば、積極的にスタイルシートを利用しない手はないでしょう。
ボックスをコントロールする
以下のサンプルは見出しをマークアップしたものです。
<h1>初心者のためのホームページ作り</h1>
これを表示すると以下のとおりです。

初心者のためのホームページ作り

分かりやすくするために背景色を持たせています。この要素が左から右までの領域を持ったボックスであることが理解できるでしょう。
この見出しを制作者側でコントロールすると、以下のようなボックス形状を作り出すことができます。

初心者のためのホームページ作り

初心者のためのホームページ作り

つまり、ボックスをどのようにコントロールすることができるか、ということが Webデザイン上の大きなポイントになることが理解できると思います。当サイトでは、各ページのほとんどで「ボックス」という手法を用いて作成しています。
見出しに限らず、多くのボックスを自分自身の手によって様々な工夫を凝らすことで、より魅力的なレイアウトを構成することが可能です。
XML初級講座 --- XML今後の動向
駆け足で XML講座を解説してきました。説明不足もあり、難解で理解不能に陥ったことだろうと推測します。今回でひとまず XMLに関する講座を終了します。
XMLは何を目的としているのか?
難解で理解不能とまで言われる XMLは、HTMLに取って代われるものだろうか?
HTMLはあくまでユーザエージェントに表現を提供するマークアップ言語です。それ故、データの交換やアプリケーションを動かすことができません。
Webが私たちの生活の隅々に入り込むほど普及している今、企業間のデータ取引、ピアーtoピアーにおけるユーザ間のデータ交換、著作権やセキュリティ、家電製品とのネットワークなど、実に様々なシーンでインターネットが利用されつつあります。
そうした背景の中で、HTMLはもはや限界に達しています。バックグランドとしての CGIもサーバの負担が重過ぎます。1998年、W3C が勧告した拡張可能な汎用マークアップ言語 XMLは、そうした様々な問題に対処するように作られています。
XMLは、プラットフォーム越しのデータの交換や、OSに依存しないデータの意味付けに適用した次世代のマークアップ言語です。それによって、様々なWebアプリケーションを構築し、ユーザが求める適切な Webサービスを展開することが可能となりました。
XMLは難しいか?
結論から言えば簡単ではありません。HTMLのような気軽ささえありません。同時に HTMLと違って、Webブラウザ向けの言語でもありません。
XMLは、たとえて言えばデータを意味付ける「箱」のようなものです。その箱の中には、必要とするアプリケーション(応用)を使うことが可能に作られています。
W3Cでは、既に新たな HTMLの開発は行っておりません。HTMLを拡張するよりも、XMLの「名前空間」を最大に利用したアプリケーションの開発が主体になっています。
XMLを作成する知識もさることながら、そうしたアプリケーションレベルの知識が必要になってきます。SVG、MathMLに代表される新たなマークアップ言語を覚えることの方が難しいかもしれません。
データベースや他の開発言語にも精通していた方がもっと利用範囲が広がるでしょう。その意味でも、開発現場の分業はさらに進むと思われます。
さらに、データの意味付けをするスキーマの作成は決して簡単なものではありません。しかしながら、各ベンダーから提供されているオーサリングも充実しつつあります。今は非常に高価なオーサではありますが、今後の技術革新により、より使いやすいオーサリングが登場するはずです。
XMLの応用
現在、XMLの応用は W3Cだけでなく、多くの業界の中で開発され提供されています。以下は現在提供されている代表的な XMLのアプリケーションの一部です。
応用内容 制定団体
LOM

Learning Object Metadata

学習教材オブジェクトのためのメタデータを提供
IEEE
BML

Broadcast Markup Language

BSデジタル放送のマルチメディア表現を提供
ARIB
JepaX 出版データフォーマットの標準化 JEPA
SMIL

Synchronaize Multimedia Intergration Language

動画と同期させたテキスト表現の提供
W3C
RDF

Resource Description Framework

XMLをメタデータとして記述する汎用的な枠組み
W3C
TravelXML 旅行における予約などを提供 OTA
NewsML

News Markup Language

マルチメディア表現を利用したニュースを提供
IPTC
FpML

Financial Products Markup Language

金融デリバティブの取引データの交換を提供
JP.Morgan


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