初心者のためのホームページ作り 第75号

Web作成支援

メールマガジン「初心者のためのホームページ作り」でお伝えした内容を、「復習」の意味で掲載しています。テキストのみのマガジンと違って、実際のサンプルや画像を交えて解説していますので、理解が深まると思います。なお、疑問点や分からない点がありましたら、遠慮なく メールにてご質問ください。

<第75号> 今週のおさらい
                  毎週金曜日配信 What's New 2003/11/21
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   ■ HTML講座  第20回 --- 擬似クラス
   ■ XML初級講座 第12回 --- 記法宣言・DTDのまとめ
HTML講座 --- 擬似クラス
HTMLのタグではなし得ない表現、例えばリンクに用いられるアンダーラインや、文字色などといった表現を「擬似クラス」と呼びます。
アンカーに用いられる擬似クラス
視覚系ブラウザのデフォルトでは、そのほとんどでリンクに供される文字列に対して、「訪問済み」や「未訪問」で分けられる文字色やアンダーラインが設定されています。それは、利用するユーザに対してのユーザビリティの一環であろうと想像します。
HTMLでは、非推奨扱いながらこうした擬似クラスを任意に設定できる属性があり、その属性は必ず body要素 で利用します。
 link   : 未訪問のリンクの文字色を設定
 vlink  : 訪問済みのリンクの文字色を設定
 alink  : リンクが選択されている状態の文字色を設定
非常にポピュラーな属性であるため、利用された方はたくさんいると思います。ところが、この設定は、リンクの背景色を設定することができません。そのため、これらの属性を利用する際には、あわせて背景色や、一般の文字色を同時に設定し、リンクが背景色と同じにならないようにしてあげる必要があります。
要素ごとに変化する擬似クラス
さて、このページの一番上にあるリンク(パンくずリスト)では、リンクにアンダーラインがありません。しかし、他の要素内容では、ごく一般的なアンダーラインを表示しています。
アンダーラインの表示/非表示は、スタイルシート以外では設定することができません。利用する要素の中で設定するナビゲーションの文字色や文字の大きさ、背景色、アンダーラインの表示/非表示は、擬似クラスを利用したスタイルシートで実現することが可能です。
つまり、シーンによってナビゲーションの設定を変えることができるのです。例えば、以下のナビゲーションを見てください。
この2列のナビゲーションでは、文字色、アンダーラインの有無、選択時の背景色などを変えています。同じリンク先を設定していますが、表現方法を変えています。擬似クラスに関するスタイルシートの設定は、このようにスクリプトなどを使わなくても、任意に、しかも多彩にアレンジすることが可能です。

擬似クラスのサンプル (詳しいHTML構文は、今週のマガジン 「第75号」 をお読みください。)

また、擬似クラスの中で、ある要素の範囲がリンクではなくても、マウスが触れたときに表現を変化させることも可能です。以下のテキストにマウスを当ててみてください。
XML初級講座 --- 記法宣言
XMLの文書型定義(DTD)は、外部ファイルとして利用することができます。その場合、文書の冒頭で(XML宣言の後で)文書型定義を宣言しなくてはなりません。それが「記法宣言」と呼ばれるもので、この考え方は、HTMLでも同様に扱われています。
記法宣言の記述法
HTMLを作成している読者の皆さんに、今更「記法宣言」でもないでしょう。その記述法はまったく同じに定義されてういるからです。
ここでは、文書型宣言の内容について分解して説明しましょう。
 <!DOCTYPE DTDのルート要素名 SYSTEM "DTDファイルの URI">
文書型定義の宣言は、必ず !DOCTYPE でなければなりません。HTMLでも同じ書き方をしています。次に登場するのが、その文書のルート要素となる要素名を記述します。
HTMLのルート要素は、html です。しかし、XMLでは決められていません。それは、XMLを作成する人が決めることですから、そのXML文書のルート要素を指定すればよいのです。ルート要素は、XML作成では欠かせない要素となります。
次の SYSTEM ですが、これは DTD文書が個別に作成されたことを意味する「識別子」を表わしています。HTMLの場合には、この識別子は PUBLIC になっていますが、これは多くの作者が利用できるようにと「公開」されている DTDであることが理解できるでしょう。
最後は、その DTD文書のある場所を示す URIを指定します。これによって XML文書中に DTDが取り込まれ、検証済みXML文書となるのです。この記述は、1つの型として覚えておきましょう。
DTDのまとめ
ここでもう一度 XMLで利用するための DTD作成におけるおさらいをしておきましょう。DTD(文書型定義)とは、その文書で利用する要素や属性などの構造、記述順、エンティティなどを定義するために欠かすことのできないスキーマです。
■ 要素型宣言 Element Type Declaration
要素型宣言では、XMLで利用する要素名やその階層構造を定義します。XMLインスタンスは、必ずこの階層構造に定義されたツリー構造で記述されます。
要素の名前を任意に付けることができますが、必ず「命名規則」に従って設定しなければなりません。また、要素型宣言の際には、必ずルート要素を指定しなければなりません。
■ 属性リスト宣言 Attribute List Declaration
要素の付加情報として属性を作成することができます。属性名は、基本的には「命名規則に」に拠りますが、3つに大別されたデータ種別の定義如何によっては、属性名の先頭に数字を利用することができます。
データ種別は、文字型、トークン型、列挙型の3つに大別され、利用する属性の型を選択し、その属性の意味や性質を指定することができます。
■ エンティティ宣言 Entity Declaration
エンティティとは「実体」を表わし、利用する実体を参照するために宣言します。エンティティには、2つに大別され、キーボードからの入力が困難な「一般実体」と、何度も登場する「言葉」を実体に置き換えて利用する「パラメータ実体」があります。
「一般実体」は、例えば <>、& などのように、あらかじめ文書を作成するために予約された文字などを指します。また、© のように、キーボードから入力できない文字なども、「一般実体」に含まれます。
「パラメータ実体」とは、例えば Extensible Markup Language という「言葉」を実体として定義することによって、文中で指定した「実体名」を記述することにより、本来表現したい「言葉」を参照し置き換えることができるものです。
■ 記法宣言 Notation Declaration
今回説明したとおり、外部ファイルとして作成した DTDを参照するために、文書型宣言を行います。DTDを外部ファイルにすることにより、他の XML文書でも再利用することができるため、便利に使うことができます。
DTDの目的
DTDは、データとして交換する XML文書がパーサに取り込まれたとき、それを検証するために必要な文書を定義するために用いられます。そこで記述される要素や属性の意味、文書構造などを理解できなければ、異なるコンピュータ間でのデータ交換がスムースに行うことができません。DTDはそうした障害を解消し、文書を検証するためにも利用されます。DTDは人に分かるだけでなく、コンピュータにも理解可能であるということなのです。


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