初心者のためのホームページ作り 第34号
Web作成支援

メールマガジン「初心者のためのホームページ作り」でお伝えした内容を、「復習」の意味で掲載しています。テキストのみのマガジンと違って、実際のサンプルや画像を交えて解説していますので、理解が深まると思います。なお、疑問点や分からない点がありましたら、遠慮なく メールにてご質問ください。

今週<第34号>マガジンのおさらい

                   毎週金曜日配信 What's New 2003/1/10
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 今週の課題 ■ 初めてのXHTML講座 第1回

XHTMLを学ぶにあたって

XHTML(Extensible HyperText Markup Language)とは、拡張可能なハイパーテキストマークアップ言語の意味で、2000年1月26日、Web上の国際規格を統括・管理する W3C によって突如、勧告し、リリースされました。

HTMLに関しては、1998年に 4.01 が発表されて以来まったく変化がありません。これはいったい何を意味することでしょうか?

そして、「拡張可能」とは、どのような機能が盛り込まれているのでしょうか?

HTMLの欠点

HTMLには、以下の欠点があります。 HTMLは、3.0/3.2が導入されて以来、爆発的に Webページが増大し、今日のインターネットの隆盛を築き上げる礎になりました。一方で、この時にブラウザ側では、様々な独自仕様を搭載し、Web制作者に歓迎されてきました。

HTMLは何処へ行く?

本来、HTMLの文書構造は論理的に記述されなければなりません。それは、SGMLの流れを汲むHTMLの命題です。しかし、ブラウザ側の独自仕様や、W3Cの過去の失策によって、そしてまた、爆発的な Web制作者の出現によって、それはないがしろにされてきたました。

SGMLの論理的な文書構造とは、およそ程遠いHTML文書の物理構造が大手を振って Webを君臨し、ブラウザも暗黙のうちに認めてきました。

W3Cの過去の失敗と、XMLへの移行の中で、XHTMLが生まれたと想像するのは、そう難しくないことでしょう。マークアップ言語が HTMLから XHTMLに突き進む流れとなって、今新たな始まりを見せているのだと思います。

HTMLと XMLは、SGMLのサブセットとして定義された、いわば両者は兄弟です。そしてそれぞれの2つの機能を取り込んで作られたものが、XHTMLなのです。

SGML〜HTML〜XHTML年表
1985年 ● 最初のマークアップ言語である SGML ISO-8879に制定される
1991年HTML1.0 CERNより発表
1994年 ● Web上の国際規格を制定する W3C 発足(IETF、MIT、慶応大学)
1995年HTML2.0 IETFより発表
1995年HTML3.0 W3Cより勧告
1996年 W3C XMLワーキングドラフト発表
1997年HTML3.2 W3Cより勧告
HTML4.0 W3Cより勧告
W3C XMLドラフト第2案発表
1998年HTML4.01 W3Cより勧告 XML1.0 W3Cより勧告
2000年 XHTML1.0 W3Cより勧告
2001年 XHTML1.1 W3Cより勧告
CERN --- Conseil Européen pour la Recherche Nucléaire
「セルン」と発音、欧州合同素粒子原子核研究機構の略。高エネルギー物理学におけるヨーロッパの中心的な研究拠点であり、欧州19ヶ国が参加、出資して運営されている。

現在、正式名称は「Laboratoire Europeen pour la Physique des Particules」と改称されている。(略称はCERNのまま)

現在のインターネットで広く利用されているWWWは、1994年に Tim Berners-Lee博士が所内の論文閲覧システムとして開発したものが原点となっている。W3Cメンバーの一員。

CERN Webページ  http://user.web.cern.ch/user/cern.html

IETF --- Internet Engineering Task Force
インターネット上で開発されるさまざまな新しい技術の標準化を促進するために設立されたコンソシアム。IETFが発行するドキュメントは RFC(Requests For Comment)として知られる。

IETF Webページ  http://www.ietf.org/home.html

 MIT --- Massachusetts Institute of Technology
マサチューセッツ工科大学の略。世界で最も権威のある工科大学で、多くのノーベル賞を受賞した研究者を輩出している。

MIT Webページ  http://web.mit.edu/

XMLとは?

XMLとは、Extensible Markup Language の略で、「拡張可能なマークアップ(マーク付け)言語」と訳され、インターネット上での SGMLの利用を容易にすることを目的として設計されたマークアップ言語です。XMLはデータの意味を表すラベル(タグ名)と、グループによる構造化によって、データの構造とその意味を保持したままネット上でデータを交換できるようにしたもので、各種のシステムとの親和性が高く設計の自由度があります。

XMLは SGMLのサブセットして定義されたマークアップ言語です。SGMLは処理パフォーマンスが悪く、規格書の文法定義が複雑で分かりにくかったため、なかなか普及しませんでした。XMLではこうした不要な機能を削除し、整形式や名前空間などの新たな機能や概念を付け加えました。XMLは HTMLの拡張版ではありません。XMLは情報記述(メタ情報)のための文法(言語規約)です。

現在では、e-マーケットプレイスの進歩から企業間の取引(B to B)に使われており、企業ごとの基幹システムやデータベースと連携して、Web上でアプリケーションのインターフェイスを構築した手法が多く取り入られています。

XMLの大きな特徴は以下の通りです。

HTMLが表現中心のマークアップ言語に対して、XMLは意味中心にマークアップされます。

XHTMLは難しい?

SGMLの基本的な1つの指針として、文書の論理構造が求められています。それは、HTMLも XMLもまったく同じ考え方です。そのため、XHTMLは決して難しいものではありません。

物理的な記述をやめて、あくまでも文書をシンプルに論理的に、そして分かりやすく記述するだけのことです。XHTMLに求められている作法や規則さえ守れば、HTMLを作成することと何ら変わることはありません。言い換えれば、HTMLよりも楽な作業かもしれません。また、XHTMLから XMLを習得する第一歩でもあります。

XHTMLでは何ができる?

XHTMLは XMLに適合しています。そのため XMLパーサ(テキストエディタを含む)など標準的な XMLツールで表示、編集することが可能です。(XMLツールは数多く市販されている)

XHTMLとは、まさに拡張された数々の機能を備えています。

XHTMLは、過去の HTMLとの互換性を保持しているため、 HTML4/4.01 に対応するブラウザで、普通に表示することができます。また、新しい要素や属性の導入が容易にでき、携帯電話、PDAなどの小型通信機器に対応しています。

XHTMLの最上位要素(html要素)内で、個別に設定する「名前空間」を用いて、数式表示に記述する MashMLや、ベクトルグラフィックを記述する SVGが利用できます。これらのツールによって、表現能力は飛躍的に高まり、あらゆるシーンでの利用が期待されます。

HTMLでは実現できなかった、業務用の基幹システムやデータベースなどのアプリケーションを理解し、活用できます。使い方によっては、Webブラウザがそれらのインターフェイスになることさえ可能です。

特に、XHTML1.1では Strict(厳格)な記述が求められているため、広範囲でアクセシブルなページが提供でき、プラットフォームや固有の機械に影響しない特徴を持っています。

機能の比較
機能SGML HTMLXHTMLXML
タグの拡張×
タグの構造のチェック×
WWW対応×
CSS指定×
リンク指定×

  (△印は、別途機能を持たせた文書が必要)

論理的なHTMLの構造化フォーマット

<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" 
 content="text/html; charset=Shift_Jis">
<title>Sample</title>
</head>

<body>
  <h1>初心者のためのホームページ作り</h1>
  <p>
 初めての <em>XHTML</em> 講座を始めます。
 </p>

  <div>
  XHTMLは HTMLと XMLの両方の機能を受け継いだ
 新しいマークアップ言語です。
   <div>
     XHTMLは、決して難しいものではありません。
     得られる利点の方がはるかに大きい言語です。
    </div>
  </div>
  </body>

HTMLのツリー構造

論理構造のHTMLツリー

非論理的文書構造のHTML実行結果 (HTML文は今週のマガジンを参照してください。)



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