Crash
- 国際A級に昇格
- レースを続けるため大学を中退し、あらゆる業種のアルバイトをこなして資金を集め、たった1人でレース活動を再開した。
- ろくに練習もできず、最新のパーツさえも手に入れることができなかったが、それでも何とか勝つことができ、上のクラスに昇格した。ますます「オレは天才だ!」と思ったね。
- しかし、250CC国際A級では、ファクトリーが参戦しているので、10位以内にも入れなかった。第一、予選すら困難を極めたものだった。
- 予選を突破しなくては本線にも出場できないので、常に予選を目指したセッティングに集中し、、それだけで多くのエネルギーを消耗してしまった。
- 鈴鹿の逆バンク
- レースに参戦し始めた頃、「マシンなんて関係ない、実力さえあれば勝てる!」と信じていた。ところが、このクラスでは、それだけでは勝てないということを、思い知らされた。
- エンジンやギア、クラッチ、タイヤなどはレースごとに交換し、サーキットごとの精緻なセッティング能力が問われるわけで、つまり、金と豊富なテストが必要なのだ。一介のプライベーターごときに無理な話である。

- それを承知でレースするのだから、かなり無理な乗り方をしなけりゃならない。敵が2速で曲がるのなら、こっちは3速で突っ込むしかないのだ。そして転倒、怪我。また金がかかるの繰り返しだ。
- 骨折は数え切れないくらいやった。予選で骨折しても、それでも本線に出たこともあった。一番大きな怪我は鈴鹿の逆バンクで転倒したときの腎臓の破裂だった。おかげで今も右の腎臓が無いのだよ。
- 1つのエンジンで、3戦するわけだから持たないんだ。スロットルを絞って、次に開けたとき、いきなり焼き付いちゃうんだよね。
- 少しでも速く走るために薄めのセッティングだから、焼き付きやすいことは確かなんだな。焼き付きを起すと、間違いなく前方に放り出されるわけだ。それで自分のマシンに轢かれて腎臓をつぶしてしまったのだよ。3ヶ月も入院しちまって、まったく情けないよな。