初心者のためのホームページ作り:第112号

                 隔週金曜日配信 What's New 2005年3月18日
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       初心者のためのホームページ作り/Web for beginner
           http://www.scollabo.com/banban/

                        <第112号>

              banban@scollabo.com

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  当講座は、初心者が正しい文法と作法を身につけて、魅力的な Webページ作
 成に役立つことを目的に配信されております。

  当講座では HTML4.01、XHTML1.1 を中心とした文法が主体となっています。
 なお、このマガジンは等幅フォントでお読みいただくと快適に読めます。

   今週のコンテンツ
    ■ やさしいHTML (第6回) --- 文書型定義
    ■ Tips --- 非推奨と呼ばれる理由

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◆やさしいHTML --- 文書型定義 (Document Type Definition)

 今回のテーマである「文書型定義」とは、初心者にはわかりにくいややこしい
 課題です。一体何故文書型定義が存在し必要なのでしょうか?

 ■文書型定義とは
 HTMLにおける文書型定義とは、そのドキュメントで利用されているHTMLのタグ
 セット (タグの集合) が定義されているバージョンを明示するものです。
  現在のHTMLは 4.01 として定義されており、現在そしてこれから作成される
 HTMLドキュメントは、基本的にすべてこのバージョンとして扱われ、その文書
 型定義を明確に宣言することが望まれています。

 つまり現在では、HTMLドキュメントを作成する場合、4.01バージョンで定義さ
 れているタグセットのみを使うことが規定されています。
  例えば、HTML2.0で定義されていたタグを現在の 4.01と混合して使うことが
 できないということになります。言い換えれば現在では、HTML4.01以前のタグ
 セットはすべて廃止されたことを意味します。

 文書型定義の指定は「宣言」という形で明示し、ドキュメントの冒頭に置くこ
 とが一般的です。
  なお、文書型定義の宣言は、実際には HTML2.0から採用されています。

 ■文書型定義の役割
 文書型定義をHTMLドキュメントの冒頭で宣言されたとき、それを閲覧するソフ
 トウェア (ブラウザなど) は、基本的にその所在 (URL) を参照した上で HTML
 タグセットを解釈しレンダリング (表現) します。
  ただし、これは建前上の話で、実際にはその文書型定義を参照しない場合が
 主流になっています。

 各ソフトウェアではあらかじめ独自の仕様が備わっており、文書型定義の有無
 にかかわらず独自解釈でレンダリングするようです。しかしながら、そのレン
 ダリングの結果には若干ながら差異が現れているのも事実です。

 もしソフト側で常に文書型定義にあるタグセットを参照することができれば、
 タグセットの仕様変更や追加などがあった場合にも即座に対応できる利点があ
 ります。ただし、現在ではHTMLの開発が止まっているので、この点についても
 いささか疑問点があります。

 ■文書型定義の宣言
 HTML4.01におけるタグセットは3つに大別され、それぞれに文書型が定義され
 ています。

  □ HTML4.01厳格仕様 (HTML4.01 Strict)
  この文書型定義は、HTML4.01で制定されているタグセットの中で、一部のタ
  グを使うことができません。具体的には以下のタグを使うことが許されてい
  ません。これらのタグは「非推奨:Deprecated」と呼ばれています。

    applet、basefont、center、dir、font、isindex、menu、s、strike、u

  また厳格仕様では、利用できない属性も以下のとおり規定されています。

   align (一部を除く)、alink、background、bgcolor、border、color、
   clear、code、face、hspace、language、link、marginleft、margintop、
   nowrap、nobr、size (一部を除く)、vlink、vspaceなど

  HTML4.01厳格型の文書型定義の宣言
  ○標準型
  <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Strict//EN" 
     "http://www.w3c.org/TR/html4/strict.dtd">

  ○互換型
  <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Strict//EN">

  標準型ではタグセットの参照URL が記述され、基本的にブラウザはそれを参
  照してドキュメントの解釈を行うことになっていますが、ほとんどの場合は
  無視され、それぞれのソフトウェアの仕様によって解釈されるようですが、
  一部では標準型と互換型で表示が異なることがあります。
   安全を見込むならば「標準型」を選ぶことをお勧めします。なお、本誌サ
  イトでは「互換型」が中心となっています。
    (当講座では、基本的に厳格仕様を中心としています。) 

  □ HTML4.01過渡期仕様 (HTML4.01 Transitional)
  ○標準型
  <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"
   http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">

  ○互換型
  <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">

  この仕様は、HTML4.01のすべてのタグを使うことができます。非推奨と呼ば
  れているタグセットや属性を使う場合に宣言する文書型です。
   過渡期仕様とは「今は使うことができるが、いずれ廃止予定になる」もの
  として定義されているものです。

  □ HTML4.01フレームセット仕様 (HTML4.01 Frameset)
  ○標準型
  <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN"
   http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd">

  ○互換型
  <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN">

  その仕様は過渡期仕様にフレームを追加したもので、フレームを構成する
  ドキュメントに利用されるもので、すべてのタグセットと属性が使えます。

 ■文書型定義の必要性
 HTMLドキュメントに文書型定義を明示することを義務付けたのは HTML2.0から
 でした。もし、文書型定義を明示的に宣言していないドキュメントの場合には
 一律 HTML2.0で扱え、となっています。

 しかしながら Webの標準を統括している非営利団体の W3C (World Wide Web 
 Cosortium) では、現在の制定されている仕様から、基本的には過渡期仕様と
 して解釈するように各ソフトウェア・ベンダーに指導しています。

 文書型定義の有無はスタイルシートなどを使った場合の異なる表示があったり
 テーブルでの表示の差異があったりします。作者の意図とは違う振る舞いの現
 象が報告されている関係から、できるならば文書型定義を明示的に宣言するほ
 うが安全だといわれています。

 文法をしっかり学んで正しいドキュメントを作成しても、文書型定義が宣言さ
 れていないために勝手に過渡期私用などで解釈されるのは釈然としません。
  HTMLドキュメント作成には、文書型定義を明示する癖をつけましょう。あら
 かじめ文書型定義を挿入したテンプレートを作っておくと便利でしょう。

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◆Tips --- 非推奨と呼ばれる理由

 HTML4.01における厳格仕様 (Strict) では、いわゆる「非推奨」と呼ばれるタ
 グ群を使うことができません。これはどのような意味があるのでしょう?

 ■マークアップの基本
 「やさしいHTML入門 107号」でお伝えしたとおり、表現するコンテンツをタグ
 で囲む、つまりマークアップする基本的な理念として「物理的なレイアウトを
 求めるのではなく、論理的な構造を求める」としています。

 論理的構造については既に説明してきましたので詳細は省きますが、要するに
 HTMLでは表現方法についてはソフトウェアに任せ、基本的なマークアップだけ
 を主体とするものなのです。
  ただし、作者の意図とする表現を具現化させるために「スタイルシート」を
 定義して、レイアウトはスタイルシートで設定することを推奨しました。

 ■インターネットの利用
 インターネットでの閲覧環境は、閲覧者によって千差万別です。最新の技術を
 集めたコンピュータシステムもあれば、やや時代遅れになった感のあるシステ
 ムを使う場合もあり、視覚や聴覚に障害を持った人もいます。

 インターネットは「オープン」であるがゆえに今日の発展を遂げてきました。
 自由で、気が遠くなるほど広大なネット空間を、誰でも何時でも利用できるこ
 とは大変すばらしいものです。
  しかしながら古いコンピュータを使っていても、小さな携帯情報端末機器で
 も、目が見えなくても耳が聞こえなくても、作者の情報が正しく伝えられてい
 るかは非常に疑問のあるところです。

 少なくとも「非推奨」と呼ばれるタグを使わない論理的な構造を持ったHTMLド
 キュメントならば、そうした不自由から解放される可能性が極めて高くなりま
 す。それゆえ、物理レイアウトを提供するタグを「非推奨」としたのです。

 インターネットの利用が環境にとらわれない「自由で、もっとオープン」であ
 るならば、その発展はさらに加速することでしょう。

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今回はここまで。

 今週のおさらいは Webページにも掲載しましたので、是非参考までに見ておい
 てください。
  Webページでは HTML文の実行結果のサンプルもあり、より分かりやすく説明
 しています。あわせて過去の記事のおさらいも掲載しています

 (今週のおさらい)
  http://www.scollabo.com/banban/magazine/review_112.html

  次回の配信は今のところ未定です。できれば4月の早い時期にと思っていま
 すが・・・

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<えでぃた〜ず・る〜む>

 個人情報保護法が4月1日より民間企業・団体にも施行されます。 (官庁関係
 は既に施行済みです。) このところ個人情報を扱う企業では、駆け込み的にセ
 キュリティ・ポリシーを制定し、基準書や運用にかかわるマニュアル作りに勤
 しんでいます。

 私の取引先から「個人情報保護法について教えてくれ」と最近になって問われ
 少し驚いています。この時期になって何もしていないとは、個人情報を扱かう
 なと同義語です。
  詳しく説明し「一筋縄ではいきませんよ」と言うと「金がかかるなぁ」と返
 答されました。個人情報を守るということに「コスト意識」があるうちはダメ
 でしょう。それは「コスト」ではなく「投資」として積極的に行動しないとヤ
 フーやオリエンタルランドのような事件が起きたときには「罰則」が課せられ
 ることになります。

 損害賠償訴訟や会社の実名公表などのリスクが待ち構えていることをじっくり
 と説明しやっと理解してくれました。かかる費用は軽く見積もっても1000万円
 といったところでしょうか。小さな企業ではとても賄える金額ではありません。
  しかし、実際に情報が漏洩することを想定すれば、この費用ははるかに安い
 と言えるのではないでしょうか?
  早い話が、守れない情報ならば持たないに限ります。

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