初心者のためのホームページ作り:第87号

                 毎週金曜日配信 What's New 2004年3月5日
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  ┏              <第87号>

                banban@scollabo.com

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 当講座は、初心者や中級者が正しい文法と作法を身につけて、プロ級の本格的
な Webページ作成に役立つことを目的に配信されております。

 当講座では HTML4.01、XHTML1.1、XML1.0 を中心とした文法が主体となってい
ます。なお、このマガジンは等幅フォントでお読みいただくと快適に読めるよう
になります。

  今週のコンテンツ
      ■ Webデザイン 第30回 --- 更新のタイミング
   ■ HTML講座  第30回 --- テーブルの上手な表現
   ■ CSS講座 第8回 --- 余白(margin)
    ■ 属性の解説(第13回) --- enctype属性

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◆Webデザイン(第29回) 更新のタイミング

 実際に Webサイトを立ち上げてから、その運営と維持が如何に大変であるかと
いうことは、多くの Webサイト管理者の共通の悩みなのではないでしょうか。

 商用サイトでさえ、その年間経費はバカにならないほど膨大で、巨大サイトほ
どたくさんのお金と人の手ががかかります。本当に大変なんです。
 一体 Webサイトの運営と維持管理とはどんな仕事があるのでしょうか。

 ■アクセスログ解析
 自分の Webサイトの各ページの中で、どのページが一番人気があるのか、ある
 いはまったくアクセスのないページはどれなのか、どこからやってきたのか、
 アクセスした時間帯や滞在時間、閲覧者の環境など、実に様々な情報をアクセ
 スログは教えてくれます。

  プロバイダの Web領域を利用した場合には、アクセスログを取得するのは難
 しいと思いますが、いろいろなアクセスログの無料サービスを提供しているサ
 イトもありますので、利用するのも方法です。

  アクセスログをしっかりと解析し、自身のサイトの弱点を発見することは、
 非常に有効な手段でもあります。もう一度そのコンテンツを見直し、閲覧者が
 要求するものは何か、何を欲しているのかを分析することで、アクセスアップ
 に寄与することになるでしょう。

 ■更新のタイミング
 ある程度時間が経過したから更新するというのでは、あまりにも短絡的です。
 もう一度全部作り直すというのなら話は別ですが、更新のたびに作り直すのは
 大変なことですし、それほど意味があるとは思えません。(まったくないとは
 言えませんが・・)

  私の場合、アクセスログを解析しアクセスの多いページは更に充実させるよ
 うにしています。時間があれば、自分のページを何度も読み返し、文脈におか
 しな点があればそれを直し、足りないところは付け加えて補っています。その
 ような作業は、ほぼ毎日行っております。

  そしてそれは立派な更新作業として位置付けております。さりげない変更や
 追加があった場合でも「更新」には変りがありません。

  ほとんどアクセスがない不人気なページの場合、その理由を考えます。はた
 してそのページは「面白い」のか、それとも「意味のない」ものなのか、ある
 いは「不必要」なのか、などあらゆる角度から分析します。
  アクセスの低いページとは、ある意味で閲覧者の要求に満足に応えられない
 という点が読み取れます。

  サイト全体で提供している情報を分析することで、ある程度ターゲットユー
 ザが絞り込まれてきます。そのターゲットとした訪問者に対して、はたして掲
 載しているコンテンツは「妥当」なのかどうかを考えた場合、自ずと変更しな
 ければならない点や、追加・削除するページができてくるかもしれません。

  作者の自己満足でページを更新するのではなく、訪問する閲覧者が納得して
 くれることが最重要課題です。だからといって閲覧者に媚びるのではなく、作
 者自身の考え方や思想がにじみ出るように工夫することも大切なことです。

  何度かの失敗を繰り返しながら学び、作者も閲覧者もお互いに満足し、より
 多くのコミュニケーションを得ることができるのなら、あえて不用意な更新を
 する必要はないのではないかと思っています。

  目先の見栄えを変更するよりも、コンテンツそのものを充実させることが大
 切なことです。つまり「情報を更新する」ことが、本来の更新の意味ではない
 のかと思っています。
  度重なる大幅な「変更」は、「更新」とはいえない場合もあります。お金と
 時間のかかる「変更」は、大手商用サイトに任せて、私たち個人サイトでは、
 じっくりの中身を煮詰めることにが肝心といえるのではないでしょうか。

                       (第30回 ブログにつづく)

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◆HTML講座 --- テーブルの上手な表現

 今回は、視覚系ブラウザでレンダリングするテーブルの表現について解説しま
す。読みやすく、直感的に理解できるような表組を作成するコツについて、私な
りの手法を織り交ぜて説明します。

 また、視覚系ブラウザ向けとはいえ、前回説明したように、アクセシビリティ
にも配慮しつつ、テーブルの上手な表現というものを考えていきます。

 ■テーブルの属性でセルに関する余白を提供する
 テーブルのセルの中で表現されるコンテンツに、ある程度の余白を設けて、テ
 キストなどを読みやすくする属性があります。

  cellpadding  セル内の上下の余白を設定する。
  cellsapcing  セルとセルの隙間を設定する。

  通常、視覚系ブラウザの初期値ではある程度の余白を表示することがありま
 す。これを制作者側でコントロールするために、この2つの属性があります。
  両者とも指定する単位は「ピクセル」となり、数値で設定します。

 書式:
 <table cellpadding="2" cellspacing="0" summary="セルの余白">

  このテーブルを定義した記述では、セル内の上下に2ピクセル分の余白を、
 セルとセルの間隔を 0 としています。
  枠線を表示する場合、セルとセルの間隔は 0 のほうがいいでしょう。

  なお、スタイルシートを利用して、セル内の余白をコントロールすることも
 可能です。

 ■セルのグループ化
 概して表組の多くは、見出しとそのデータ本体からに大別されます。HTMLでは
 th要素で見出しを、td要素でデータを配置しますが、場合によっては、td要素
 だけで両方を兼ねるときもあります。

  HTMLでは、横の行、縦の列をそれぞれグループ化して構造的に表を構成する
 ことが可能です。それぞれのグループ化したセルをスタイルシートを利用し表
 現にメリハリをつけることによって、直感的な視覚効果が得られます。

  セルをグループ化する要素は以下のとおりです。
   ・thead   見出し部分をグループ化する
   ・tbody   データ本体をグループ化する
   ・tfoot   データの降った部分をグループ化する
   ・col    縦の列をグループ化する
   ・colgroup 縦の列を構造的にグループ化する(col要素と組み合わせる
         ことが可能)

 ■グループ化の規則
 横方向のセルをグループ化する thead、tfoot、tbody要素を設定する場合、必
 ず thead → tfoot → tbody という順序で設定しなければなりません。
   tfoot要素を、最後に指定した場合には無視されます。これら各要素は、複
 数の行をグループ化することができます。

  読者からの報告で検証した結果、Macintosh版 MSIEでは、若干問題があり、
 背景色などを指定した場合には、正しい位置でレンダリングされないなどの弊
 害があります。ブラウザ固有のバグではないかと推測しています。
  なお、Windows版ではまったく問題なく正常にレンダリングします。

 colgroupと col要素は、一緒に使う場合もあれば、colgroup要素だけで設定す
 る場合もあります。
  同一のスタイルでグループ化する場合には、colgroup要素だけでもかまいま
 せん。また、複数の列で同じスタイルを指定する場合のは、span属性でその列
 数を指定して利用します。

  <colgroup id="first" span="2"></colgroup>
   この設定は、2列のセルを同じ識別子で設定するものです。

 col要素だけを使った場合には、その列は構造化されません。単にグループ化
 するだけです。この場合にも、複数の列を指定することが可能です。

  <col span="2" id="first">
   この設定は、2列のセルに同じ識別子で設定するものです。なお col要素
   は、空要素のため終了タグは必要ありません。

◆グループ化したテーブルの作成

今回は、これらの要素を駆使して、より視覚効果の高いテーブルを作成します。
 なおこのテーブルでは、スタイルシートを使っています。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_Jis">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<title>セルのグループ化</title>
<style type="text/css">
<!--
body    { margin: 1em 6% }

caption { font: normal normal bold 1.2em sans-serif; 
          text-align: left }

thead   { background:  #069; 
          color:       #fff }

tfoot   { background:  #666; 
          color:       #fff; 
          font-weight: bold }

tbody   { background:  #ccf; 
          color:       #000 }

td, th  { padding-left: 1em; 
          padding-right: 1em; 
          border-bottom: 1px solid #fff; 
          border-right: 1px solid #fff; }

tbody td, tfoot td { text-align: right }

#first   { font-weight: bold }
-->
</style>
</head>

<body>
<table cellpadding="5" cellspacing="0" summary="期末試験結果一覧表">
<caption>(学年末テスト結果)</caption>
<colgroup id="first"></colgroup>
<thead>
<tr><th abbr="受験者の" scope="colgroup">氏名</th>
    <th abbr="科目" scope="colgroup">国語</th>
    <th abbr="科目" scope="colgroup">数学</th>
    <th abbr="科目" scope="colgroup">英語</th>
		<th abbr="科目" scope="colgroup">歴史</th>
    <th abbr="各科目の" scope="colgroup">小計</th>
    <th abbr="全科目" scope="colgroup">平均点</th>
    <th abbr="特記" scope="colgroup">備考</th></tr>
</thead>

<tfoot>
<tr><td id="average" scope="rowgroup">平均点</td>
    <td headers="average">54点</td>
    <td headers="average">56点</td>
    <td headers="average">60点</td>
		<td headers="average">41点</td>
    <td headers="average">210点</td>
    <td headers="average">52.5点</td>
    <td headers="average">−</td></tr>
</tfoot>

<tbody>
<tr><td id="tanaka" scope="row">田中さん</td>
    <td headers="tanaka">60点</td>
    <td headers="tanaka">65点</td>
    <td headers="tanaka">73点</td>
		<td headers="tanaka">40点</td>
    <td headers="tanaka">238点</td>
    <td headers="tanaka">59.5点</td>
    <td headers="tanaka">追試</td></tr>

<tr><td id="suzuki" scope="row">鈴木さん</td>
    <td headers="suzuki">84点</td>
    <td headers="suzuki">46点</td>
    <td headers="suzuki">90点</td>
		<td headers="suzuki">68点</td>
    <td headers="suzuki">288点</td>
    <td headers="suzuki">72点</td>
    <td headers="suzuki">合格</td></tr>

<tr><td id="nakamura" scope="row">中村さん</td>
    <td headers="nakamura">48点</td>
    <td headers="nakamura">82点</td>
    <td headers="nakamura">55点</td>
		<td headers="nakamura">50点</td>
    <td headers="nakamura">235点</td>
    <td headers="nakamura">58.8点</td>
    <td headers="nakamura">追試</td></tr>

<tr><td id="banban" scope="row">ばんばん</td>
    <td headers="banban">24点</td>
    <td headers="banban">30点</td>
    <td headers="banban">25点</td>
		<td headers="banban">5点</td>
    <td headers="banban">79点</td>
    <td headers="banban">19.8点</td>
    <td headers="banban">落第</td></tr>
</tbody>
</table>

</body>
</html>

  サンプル実行結果
  http://www.scollabo.com/banban/magazine/mm/sample_87-1.html

 (注意)
 この構文をコピーして使う場合には、HTML構文の中の空白を削除してください。
 余計な空白がある場合には、テーブルの表現に影響が発生します。空白の行は
 そのままでかまいません。
  また、スタイルシート部分の空白は問題ありません。

<tr><th abbr="受験者の" scope="colgroup">氏名</th>
    <th abbr="科目" scope="col">国語</th>
 ↑ この部分の空白を削除してください。


◆解説

スタイルシートから
■body { margin: 1em 6% }

 コンテンツを表現するために定義された body要素にスタイルシートを設定し
 ています。
  ここでは、body本体の上下に1文字分、左右に全体の6%分の余白を設定し
 コンテンツをこの中に収めています。
  ただし、Macintosh版 MSIEではこの方法を上手くレンダリングできません。
 その場合、以下のように個別で設定するよう変更してください。

 body { margin-top: 1em; margin-left: 6%; margin-right: 6%;
         margin-bottom: 1em }

■caption { font: normal normal bold 1.2em sans-serif; text-align: left }

 テーブルのキャプション(題名)を定義するのが、caption要素です。
 この要素に配置される文字は大きさが通常の2割増し、文字を強調し、フォン
 の種類をゴシック体、位置を左寄せにしています。
  通常、この要素内で配置される文字の位置は、デフォルト値で中央揃えとな
 ります。
  また、フォントの設定は、前回解説したとおり、まとめて設定しています。

■thead { background:  #069; color: #fff }

 見出し部分のセルをグループ化する thead要素の背景色をやや緑がかった青色
 に、文字色を白色に設定しています。この要素に囲まれたセルに適用されます。

■tfoot { background:  #666; color: #fff; font-weight: bold }

 フッタとなるセルの背景色を濃い灰色、文字色を白色、文字を強調させていま
 す。この要素に囲まれた範囲に、このスタイルシートが適用されます。

■tbody { background: #ccf; color: #000 }

 テーブルの本体に当たるセルの背景色を薄い青色、文字色を黒色としています。
  tbody要素は、基本的にはテーブルのセルを配置する場合に必ず設定しなけ
 ればなりませんが、他に thead、tfoot要素が設定されていない場合にのみ、
 この要素を省略することができます。
  省略された場合には Webブラウザ側でこれを補完するのが一般的です。

■td, th { padding-left: 1em; padding-right: 1em; 
      border-bottom: 1px solid #fff; border-right: 1px solid #fff; }

 ヘッダセル要素と、データセル要素をまとめて設定しています。
  両者とも、このセルの左右に1文字分の余白を、右側と下側に1ピクセル分
 の太さを持った白い枠線を設定しています。
  なお、padding に関しては次回の CSS講座で詳しく解説します。

■tbody td, tfoot td { text-align: right }

 要素の相関関係でスタイルシートを設定しています。tbody要素内の td要素と
 tfoot要素内の td要素に配置される文字の位置を右寄せに設定しています。
 これ以外の td要素には適用されません。
  スタイルシートは、カンマで区切って複数設定することができます。

■#first   { font-weight: bold }

 ハッシュマーク (#) は、識別子を表わすもので、このスタイルシートを利用
 するために、要素に id属性を明示して対応させます。なお id属性を使う場合
 には、1つのページで同じ idを複数使うことはできません。
  ここでは、文字を強調させています。

■<table cellpadding="5" cellspacing="0" summary="期末試験結果一覧表">

 テーブルを定義しています。この要素の範囲にセルが設定されます。
  cellpadding属性はセルの内側の余白を、cellspacing属性はセルとセルの間
 の余白を設定しています。

  summary属性はテーブルの概要を短く説明するもので、一般的には音声や点字
 ブラウザにその情報を提供します。

■<caption>(学年末テスト結果)</caption>

 テーブルに表題を設定しています。枠線を表示するテーブルでは caption属性
 を使って、適切な表題を設定するように求められています。

■<colgroupl id="first"></colgroup>

 テーブルの縦方向の列をグループ化しています。
  colgroup要素は、列のグループ化を構造的に行います。省略することは可能
 ですが col要素だけの場合には、構造化は行われません。
  ここでは、最初の行に #first という識別子を指定しています。

■<thead> 〜 </thead>

 横方向のセルをグループ化しています。ここでは「見出し」となるセルをグル
 ープ化しています。
  なお、thead や tfoot要素が指定された場合には、本体となるセルのグルー
 プに tbody要素を指定しなければなりません。

■<th abbr="受験者の" scope="colgroup">氏名</th>

 見出しセルに「受験者」という概要を設定し scope属性によって、このセルの
 下側のグループと関連付けています。
  つまり、この列のセルには「氏名」という見出しと関連付けられます。ただ
 し、グループ化されていない場合には、単に col とします。

■<tfoot> 〜 </tfoot>

 フッタとなる横方向のセルをグループ化しています。この tfoot要素は、必ず
 thead要素の直後、tbody要素の直前で設定しなければなりません。

■<td id="average" scope="rowgroup">平均点</td>

 このセルに識別子を設定しています。この識別子は他のセルの、headsers属性
 で関連付けるものです。アクセシビリティの一環として設定しています。
  scope属性の rowgroup という値は グループ化された横方向にあるセルと関
 連付けるために指定しています。
  グループ化されていない横方向のセルと関連付ける場合には、row と指定し
 ます。

■<td headers="average">54点</td>

 このセルが、id属性で指定された識別子を持つ見出しセルと関連付けるために
 headers属性でその識別子を指定しています。
  ここでは、id属性の値が average という識別子を持つ見出しと関連付けてい
 ます。この指定は、一般的に音声、あるいは点字ブラウザに配慮するために利
 用されるものです。

■<tbody> 〜 </tbody>

 この要素で囲まれた範囲がテーブルのデータセル本体となります。HTMLの仕様
 書では、テーブルを定義した場合、必ず tbody要素で囲まなければなりません。
  ただし、thead、tfoot要素が指定されていない場合には、省略することが可
 能となっています。その場合には Webブラウザが tbody要素を補完します。

 以下省略


◆まとめ

 テーブルをメールマガジンのようなテキスト中心で解説するには、ある程度の
限界があります。より理解を得るため、「今週のおさらい」ではサンプルと図解
で説明していますので参照してください。

 テーブルをレイアウトに用いる方法については解説しませんでしたが、アクセ
シビリティを考えると、別の方法で再現することをお勧めします。
 「別の方法」については、講座を進める中で別途解説したいと思います。

 次回は、文書型定義の不思議について説明する予定です。

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◆CSS講座(第8回) 余白(margin)

 今回は、各要素で設定することが可能な「余白」について詳しく解説します。
ここで示す「余白」とは、要素の外側にある「何も表示されない領域」を指しま
す。何も表示されないということは、背景色やテキストなどさえもその領域では
無視されるということです。

 スタイルシートでは、こうした余白を「margin:マージン」という属性によっ
て自由に設定することができます。

 ■余白のコントロール
 例えば、段落を示す p要素の場合、一般的な視覚系ブラウザでは、上下に1文
 字分の空白をもって表現されます。見出しやリストなどのブロックレベル要素
 では、このようにブラウザ側で余白を持たせています。

  コンテンツを表現するとき、時にはこうした余白が必要ない場合があります。
 そんなときにスタイルシートで、余白の有無や幅、高さを自由にアレンジする
 ことができれば、レイアウトデザインの自由度が広がります。

 ■余白の設定
 余白 (margin) は、要素の上下左右に設定することができます。margin属性は
 それぞれ個別に指定する方法と、まとめて設定する方法があります。
  なお、余白を指定する「単位」は、当マガジン「第84号」で詳しく説明して
 いますので、そちらを参照してください。

  □個別に余白を設定する
  margin-top   要素の上側の余白を設定する
  margin-left   要素の左側の余白を設定する
  margin-right  要素の右側の余白を設定する
  margin-bottom  要素の下側の余白を設定する

  書式:
  p { margin-top:  0; margin-bottom:  2em }
   この設定は、段落の上側の余白を無し、下側の余白を2文字分です。

  □まとめて余白を設定する
  margin: 単位         要素の上下左右を一括して余白を設定する
  margin: 単位 単位       要素の上下、左右の順で余白を設定する
  margin: 単位 単位 単位    要素の上、左右、下の順で余白を設定する
  margin: 単位 単位 単位 単位 要素の上、右、下、左の順で余白を設定する

  (この指定の場合、Mac版 MSIEでは正しく表現されない場合があります。)

  書式:
  p { margin:  1ex 5% 1em }
   この設定は、段落の上側に x の文字の高さ分を、左右に 5%分を、そし
   て、下側に1文字分の余白を設定しています。

 ■余白の効用
 余白を自在にコンとルールすることにより、コンテンツの表現は飛躍的に洗練
 されてきます。余白によって、コンテンツの位置まで設定できることさえ可能
 になります。

  視覚系ブラウザでレンダリングされるレイアウトデザインを設計するとき、
 余白は非常に重要な位置をしめています。HTMLのタグだけでは、余白をコント
 ロールすることができません。

  次回は、コンテンツの「内側の余白」について解説します。

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◆Tips --- body要素と margin と背景色の関係

 通常、marginは、要素の外側に対して余白を設定するので、その要素に背景色
 が設定されていた場合、marginの余白部分には、背景色は適用されません。

  ところが、body要素だけは特別で、仮に body要素に marginを設定していて
 も、余白部分に指定された背景色が適用されます。

  例:
    body { margin: 1em 6%; background: #ffc; color; #000 }

  このスタイルシートでは、body要素の外側の余白に、上下1文字分、左右に
 画面の相対的な比率である6%を設定しています。
  本来ならば、その余白には背景色は適用されないのですが、body要素では、
 この余白に対しても背景色がレンダリングされてしまいます。いろいろな視覚
 系ブラウザで試してみたのですが、ほとんどで同じでした。

  body要素に余白を指定した場合には、このような「現象」があるということ
 を知っておいてください。

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◆HTML、XHTML属性の解説 --- enctype属性

 フォームのデータを処理するプログラムなどに送信する際の「MIMEタイプ」を
 指定します。

 ■enctype属性 処理可能なプログラムに MIMEタイプを送信する
 DTD:    すべての文書型定義で利用可能
 属性値:  MIMEタイプ
 記述法: <form enctype="text/plain" action="mailto:メールアドレス">
 関連要素: form

 XHTMLの制限: 特にありません。

  MIMEタイプとは、リクエスト(要求)する文書の形式を Webサーバに送りま
 す。Webサーバは、リクエストされた文書の MIMEタイプを判断し、その形式に
 則ってレスポンス(応答)し、文書を返します。
  つまり、ブラウザ側が要求した形式の文書を、正しく貰うためにはっきりと
 MIMEタイプを指定してやる必要があります。
  同じように Webサーバにデータを送信する場合にも、MIMEタイプが使われ、
 サーバはこれを解釈して、正しく処理できるようにします。

  なお、データを処理する先を指定する場合、action属性でメールアドレスを
 指定しても、必ずしも正しく処理されるとは限りません。action属性でメール
 アドレスの指定は、HTMLでは定義されていません。
  データを正しく処理するためには、残念ながら現在の技術では CGIに頼るし
 かありません。

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◆おしらせ

 高齢者からの強い要望で、当サイト内のすべてのページで背景色を設定するよ
 うに決めました。ご存知のとおり、白内障を患っている方には、コンピュータ
 画面の白い色が、目に痛く感じさせてしまうことがあります。
  昨今の高齢化に対応すべく、現在当サイト内にあるすべてのページにわたっ
 て、そのアクセス性について検討しています。

  現在制作途中にある作業を中止し、優先的にアクセシビリティ、ユーザビリ
 ティの確立に取り組みつもりです。1700に及ぶページの修正には相当の時間が
 必要になりますが、必ず実行したいと考えています。
  また、皆様からのご要望があれば、それについて検討し、実現させていく予
 定です。何なりとお申しつけください。

  当分の間、新たなページの公開はありませんので、ご了承ください。なお、
 ご質問、お問い合わせに関しては従来どおり、誠意を持って対応させていただ
 きます。ただし、広告掲載依頼に関してはこの限りではありません。

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今回はここまで、ではでは・・
今週のおさらいは Webページにも掲載しましたので、是非見ておいてください。
Webページでは HTML文の実行結果のサンプルもあり、より分かりやすく説明して
います。あわせて過去の記事のおさらいも掲載しています。

 (今週のおさらい)
  http://www.scollabo.com/banban/magazine/review_087.html

 次回は 3月12日に配信を予定しています。主なコンテンツは以下のとおりです。

  ■ JavaScript講座(第17回)--- documentオブジェクト
  ■ CSS講座(第9回) --- 余白(padding)
  ■ インターネット用語解説(第6回)--- ブログ (Weblog) とは

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質問・ご意見ははこちらまで→ banban@scollabo.com

 なお、ご質問の際には、あなたがお使いのOSや Webブラウザ、テキストエデ
ィタなど、なるべく分かりやすく制作環境を明記していただけると回答しやすく
なると思います。
 ただし、個人的な事由により返事が遅れることがあります。ご了承ください。
お急ぎの場合には、当サイト内の掲示板をご利用ください。きっと誰かが答えて
くれると思います。

発行者 ばんばん
協 力 スズキ・コラボレーション http://www.scollabo.com/
配信エンジン まぐまぐ http://www.mag2.com/  (ID 0000090196)

 誤字・脱字・変換ミス・表現欠乏などには、平にご容赦願います。

バックナンバー こちらで公開しています。
プレーンテキスト  http://www.scollabo.com/banban/magazine.html
各号のおさらい  http://www.scollabo.com/banban/magazine/
アーカイブ    http://www.scollabo.com/banban/daf/archive.html
まぐまぐの過去記事 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000090196

配信の変更・中止はこちらです。
個別の手続きは受け付けていませんので、ご面倒でも各自でお願いできれば助か
ります。
当サイトにて http://www.scollabo.com/banban/magazine/top.html
まぐまぐにて http://www.mag2.com/m/0000090196.htm

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<えでぃた〜ず・る〜む>

  コンピュータウィルスのコンテストでも開催されているのだろうか。ここ最近
大量のウィルスつきメールにはいささかウンザリしています。

 今日は二十四節気の啓蟄 (けいちつ) に当たる日になります。冬ごもりをして
いた虫が穴を開けて地上に這い出してくるということで名付けられた暦ですが、
なにやら虫 (バグ) だらけになりそう。ウィルスも同じ穴のムジナのような気が
します。暖かくなる季節には、わけの分からないバカが多くて困ります。

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◆著作権について
個人がご自分のPCに保存して利用する以外の記事の転載、引用は基本的に応じ
ておりません。記事中の内容について、無断で使用することを固く禁じます。
 なお、記事中のスタイルシート、HTML、スクリプトなどをご自分のページ作成
に自由に使っていただいても差し支えありません。

            Copyright(C) 2002-2004  www.scollabo.com/banban/
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