初心者のためのホームページ作り:第74号

                  毎週金曜日配信 What's New 2003/11/14
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

  ┏┏┏┏   初心者のためのホームページ作り/Web for beginner
  ┏┏┏         http://www.scollabo.com/banban/
  ┏┏
  ┏              <第74号>

                banban@scollabo.com

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 当講座は、初心者や中級者が正しい文法と作法を身につけて、プロ級の本格的
な Webページ作成に役立つことを目的に配信されております。

 当講座では HTML4.01、XHTML1.1、XML1.0 を中心とした文法が主体となってい
ます。なお、このマガジンは等幅フォントでお読みいただくと快適に読めるよう
になります。

  今週のコンテンツ
      ■ Webデザイン 第19回 --- 文字の画像化
   ■ HTML講座  第19回 --- 位置の指定
   ■ XML初級講座 第11回 --- XMLの基本
    ■ 属性の解説(第5回) --- lang属性
   ■ Web関連ニュース

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆Webデザイン(第21回) 文字の画像化

 見出しや本文で記述するテキストを丸ごと画像にしてしまう方法を見せるペー
ジがあります。はたして、これは正しいことなのでしょうか?

 間違っているとは云えないまでも、決して正しいとも思えません。考えられる
理由として、作者がテキストすなわち文字列を画像にしてしまう「意図」がある
のだと思います。つまり、文字を画像化する「意図」には、レイアウトデザイン
の関係が推測されます。

 時として Webデザイナーが考えるレイアウトは、緻密な計算によって構築され
ることがあります。単に比率だけでなく、横方向、縦方向の位置や余白、大きさ
などをピクセル単位で設定し、全体のレイアウトを整える手法を用います。

 しかし、画像をテキスト化すると、ユーザ側で文字の大きさを変更することが
できなくなります。また、有益な情報をコピーしたくても、それさえも不可能に
なります。画像化されてしまったら、ユーザは何もできなくなるのです。

 そればかりか、画像を表示しない、あるいは表示できない環境のユーザでは、
画像で示される alt属性に頼らざるを得ません。画像で書かれている内容が、す
べて alt属性で記述されていることが少ない現状を考えると、画像化された文字
から情報を得る人たちは限られてしまいます。

 見出しに文字化された画像を使う場合も同様です。非視覚系ブラウザでは、見
出しのみを抽出して読み飛ばす、いわゆる「斜め読み」することができます。し
かし、見出しに画像を用いた場合、その alt属性が適切でなかった場合、斜め読
みすることができなくなります。

 画像を使う理由は様々考えられますが、文字を画像化する理由は、それほど多
くはないと思います。その理由があることのほうが珍しいかもしれません。

 画像は容量が大きくなります。しかし、ページで利用するテキストは非常に小
さく、閲覧者の通信環境を気にする必要がありません。
 わざわざ文字を画像化し、受信を重くする理由と、デザイナーの自己満足によ
る理由は、インターネットの理念の1つであるネットワークリソースを不特定多
数の多くの人々が享受することから大きく外れることになります。

 気に入ったフォントを使いたいからとか、見栄えがよくなるといった Webデザ
イナーの心境は理解できます。しかし、もっと違う方法で表現することもできる
ハズです。ユーザが閲覧したいのは、情報そのものです。

 デザイナーこそ、どのような環境のユーザであっても、その情報を確実に伝送
する方法を考えるべきです。デザイナーの自己満足は、インターネットには必要
ありません。デザイナーの可否を決めるのはユーザなのです。

                   (第22回 日本語?英語?につづく)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆HTML講座(第22回) 位置の指定

 コンテンツを表現するとき、いろいろと悩みが多いのは「位置」の指定です。
HTMLでは、コンテンツを直接位置指定する align属性(非推奨)という便利な属
性が定義されています。
 また、同じく非推奨扱いにされていますが、中央揃えにするタグも定義されて
いますので、これらを上手に使うことで、まぁ思い通りには配置することができ
かもしれません。
 ただし、HTMLとは元来、見栄えを表現するマークアップする言語ではありませ
ん。文書構造から見栄えを分離することで、閲覧者のブラウザ銘柄に依存しない
情報の提供を本来の目的としています。

 ・誰もが自由に情報にアクセスすることができる
 ・どのような環境でも、正しく情報を得ることができる

 それゆえ、見栄えを提供する要素や属性は「非推奨」とされているわけです。
今回は、そうした非推奨といわれる「道具」を使って、コンテンツの位置を指定
する文書を作成します。
 同時に、非推奨要素・属性を使わない別の方法も合わせて学んでいきます。

 ■align属性の使い方
  align属性は、要素内容の位置を指定するための属性です。

  属性値 left    左寄せにする
      right   右寄せにする
      center  中央揃えにする

  利用できる要素
   applet、div、img、iframe、input、h1〜h6、legend、object、p、table

  注意点
   インラインレベル要素の属性値に「left」「right」を指定した場合、そ
  の要素に対する他の要素が回り込む習性があることに注意してください。
   例えば画像を表示する img要素に「left」指定した場合、その画像は画面
  の左側に位置しますが、他の要素(例えばテキストなど)はその右側に回り
  込もうとします。

   また、インライン要素を中央揃えにする場合、単にその属性値に center
  を指定しても変化しない場合があります。その場合には、ブロックレベル要
  素に位置指定して、その中で記述します。

   <p align="center">
      <img src="sample.jpg" alt="サンプル画像" width="200" height="100">
      </p>

   ブロックレベル要素は1つの区切りを意味しますので、その終わりには必
  ず改行される関係で、他の要素が回りこむことがありません。ただし、利用
  するブロックレベル要素に横幅が設定されていた場合には、その限りではあ
  りません。

   なお align属性を指定していない場合の初期値は、左寄せとなります。

 ■center要素
 HTMLでは、非推奨ながら簡単に中央に位置指定するタグがあります。

  <center>
     <img src="sample.jpg" alt="サンプル画像" width="200" height="100">
    </center>

 この centerタグは、物理タグですので、利用にはあまりお勧めできません。
 この記述と同じ方法は、

  <div align="center">
     <img src="sample.jpg" alt="サンプル画像" width="200" height="100">
    </div>

 このように記述した方がスマートだと思います。

  align属性を利用したサンプル
  http://www.scollabo.com/banban/magazine/mm/sample_74-1.html


◆非推奨属性を利用しない位置指定

 これまでも何度か述べてきたように、本来、HTMLは見栄えを分離するように求
められています。HTMLとは基本的に、単純なテキストに対して適切にマークアッ
プすることです。
 すなわち、文書の構造を明示し、要素内用に応じた意味付け(マークアップ)
することなのです。

 この講座では、いわゆる「厳格仕様」を中心にして述べています。厳格仕様と
は、前述したように「適切なマークアップ」です。
 見栄えを排除した正しいマークアップは、ユーザ環境に依存することなく、常
に正しく確実に情報を提供する環境を生み出すものです。物理的な見栄えを提供
するためのHTMLではなく、論理的な文書構造を提供するものです。

 非推奨属性を使った位置指定は、基本的には視覚系ブラウザに対してのみ提供
するマークアップです。しかし、ユーザの中には画像やスクリプトをオフにして
視覚系ブラウザを使っている方も少なくありません。
 そうした人たちには、見栄えはまったく必要とされていないのです。

 Webの標準化を制定している機関である W3C(World Wide Web Consortium)で
は、見栄えを提供する要素・属性の替わりにスタイルシートを利用するように強
く求めています。
 現在の技術で、見栄えを提供できる「道具」は、唯一スタイルシートしかあり
ません。同時に、現在リリースされている圧倒的多数の視覚系ブラウザでスタイ
ルシートをサポートしている現実を考えれば、スタイルシートを利用しない手は
ありません。

 スタイルシートが完全とは断言しませんが、表現方法の多くをサポートしてい
ます。それを積極的に利用することは決して無駄なことではありません。
 正しくマークアップするためにも、見栄えの設定はスタイルシートで行うのが
早道なのかもしれません。

 ■スタイルシートによる位置指定
 基本的にスタイルシートでも alignプロパティを使います。位置指定させたい
 要素名、あるいはクラスを指定して設定します。

  h1 { text-align: center }   h1要素を中央揃えに指定する。
  div { text-align: right }   div要素を右寄せに指定する。

  スタイルシートに対応していない Webブラウザ、あるいはスタイルシートを
 「オフ」にしている環境では、すべて初期値の左寄せで表現されます。
  ただし、インラインレベル要素には、text-align は適用されません。

  スタイルシートを使った位置指定のサンプル
   http://www.scollabo.com/banban/magazine/mm/sample_74-2.html

  スタイルシートを「オフ」にしたサンプル
   http://www.scollabo.com/banban/magazine/mm/sample_74-3.html

 本誌「第65号」でもお伝えしたように、スタイルシートでは、余白を使って位
 置を設定する方法があります。また、回り込みを設定する floatプロパティを
 利用することでも、位置の指定を行うことができます。

 ■align属性が非推奨にならない場合
 面白いことに、位置指定を示す align属性では、利用する要素によっては非推
 奨扱いにならない場合があります。
  以下の要素で利用するときには、非推奨にならず、厳格仕様として作成する
 ことができます。

    tr、th、td、tbody、thaed、tfoot、colgroup、col

  これらの要素は、すべてテーブルで利用されるものですが table要素そのも
 のでは align属性は非推奨扱いとされています。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆Tips img要素と align属性の関係

 画像を表示させる img要素に align属性を利用した場合、この要素の他の要素
 では、画像の反対側(右、あるいは左)に回り込もうとします。
  この使い方が意図したものであれば、いずれ、回り込みをどこかで解除した
 方が問題を起こさなくてすみます。

  回りこみを解除する方法は、以下のとおりです。

   <br clear="right">  属性値には left、または both が利用できます。

  この記述は、img要素で設定した align要素の属性値が rightの場合に有効
 です。なお、bothとすれば、right、leftの両方で有効になります。
  こうした表示をする align属性は、applet、iframe、objectなどの各要素で
 も、同じになります。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆XML初級入門講座(第11回) XMLの基本

 今回は、実際の XMLを作成する上で欠かすことができない基本中の基本につい
て解説します。本来ならばこの講座の最初に伝えるべき内容ですが、編集段階で
抜け落ちていました。
 その点にお詫びしつつ、XML作成における基本について解説します。

 ■XMLで利用するタグの規則
 タグは必ず well-formedの状態で記述しなければなりません。つまり、開始タ
 グと終了タグの「対応」が適切であり、それぞれのタグの入れ子の関係が正し
 く記述しなければなりません。
  もし、タグの対応が不適切な場合、パーサはエラーを返します。タグの親子
 関係は正しく記述しなければなりません。

  × <magazine> ← 親要素
         <book>初心者のためのホームページ作り</magazine> ← 子要素?
       </book> ← 子要素

    ○ <magazine> ← 親要素
         <book>初心者のためのホームページ作り</book> ← 子要素
       </magazine> ← 親要素

  このように、タグの親子関係は正しく記述しなければなりません。


 ■処理命令(Processing Instruction)の記述
  XMLデータの中には、あらかじめ決められているアプリケーションとの約束事
 に従って、アプリケーションに依頼する処理の内容を記述することができます。
  XMLデータの中にはタグの構造とは関係なく、処理命令と呼ばれる方法を使
 うことで、アプリケーションとの間で約束事をあらかじめ決めておく必要があ
 ります。

  処理命令
  <?処理命令ターゲット 処理命令 ?>

    処理命令ターゲットは、アプリケーションの識別情報を記述します。
  処理命令は、アプリケーションに依頼する処理内容を記述します。

  例えば、
    <!browser break ?>
     ┃   ┃
     ┃   ┗ 改行を依頼する処理内容
     ┗ Webブラウザを表わすアプリケーションの識別情報

  例として XML宣言や、外部スタイルシートの XSL文書で処理する場合には、
 このように <? と ?> を使って処理命令を記述します。
  ちなみに <! ・・・> のエクスラメーション記号は、宣言を表わします。


 ■XML宣言とその属性
 XML文書の冒頭で宣言する XML宣言は、XMLパーサ(注1)がデータを受け取っ
 たときに、その文書が XMLであることを明示的に伝えるために重要な役目があ
 ります。そのため、文書の冒頭で XML宣言する必要が出てきます。

  XML宣言では3つの属性があります。XMLバージョンを示す version属性と、
 記述する文字符号の encoding属性、文書が他の外部文書と共に利用されるこ
 とを意味する standalone属性があります。

 □version属性
 現在、XMLはまだバージョン1.0 であるため、version="1.0" と記述します。

 □encoding属性の意味とは
 文書を作成する際の、文字符号を指定(文字符号指定のスキーム)するための
 属性です。
  HTMLでは、meta要素で指定する charset属性に似ていますが、XML文書では
 XML宣言で明示的に文字符号を示します。

 XMLで利用できる文字符合
 W3Cでは、Unicodeの文字エンコーディングスキームの一種である「UTF-16」、
 または「UTF-8」の利用を推奨していますが、IANA(注2)という登録機関で
 登録されている文字符合を利用することができます。
  以下に、XMLで利用できる主な文字符合コードを挙げました。

   ISO-10646-UCS-2 国際符号化文字集合(UCS)を2バイトでコード化した文
          字コード。Unicodeと同一の文字コードとなっている。

  ISO-10646-UCS-4 国際符号化文字集合を4バイトでコード化した文字コード。
          この文字コードは、現在開発中でまだ完成していません。
   (※ UCS : Universal multiple octet coded Character Set の略)

  UTF-8      アルファベットや数字などを1バイトでコード化、日本語
           を3バイトでコード化した文字符号。1バイトコードでは
          ASCIIと同じ文字符号コードとなっています。

  UTF-16     UCS-2の文字コードと、一部のUSC-4の文字コードをコード
          化した文字コード。UCS-2の文字コードをそのまま流用。

  ISO-8859-1〜9  西ヨーロッパ系文字、東ヨーロッパ系文字、キリル文字、
          アラビア文字、ギリシャ文字、ヘブライも字などを表現す
          る文字コードで広く利用されています。

  ISO-2022-JP   日本語文字を2バイトでコード化した文字コード。この文
          字は、日本工業規格(JIS)で定められている文字コードで
          ある JISコードを国際規格として表現したものです。

  Shift_Jis    日本語文字を2バイトでコード化した文字コード。この文
          字コードは、Microsoft社が開発した Windows系OS で広く
          普及している文字コードです。

  ECU-JP     日本語文字を2バイトでコード化した文字コード。UNIX系
          OSで広く利用されている文字コード。

  文字符号コードを示す記述では、大文字と小文字の区別がありません。

 □standalone属性の意味とは
 XML文書が単一で完成されるかどうかを表します。XMLは他の文書と混合させる
 ことができます
  つまり、クライアントコンピュータで複数の文書をインクルード(包括的に)
 する仕組みを与えています。例えば、外部に置く DTDや XSLなどを利用する場
 合には、standalone="yes" とし、そうでない場合は standalone="no" と記述
 します。特にこの属性を記述しない場合には、"yes" が選ばれます。


 ■CDATAセクションの使い方
 タグなどで使用されている文字や、キーボードから入力できない記号文字など
 の特殊文字が複数ある場合に、範囲を指定して要素の内容として扱う方法とし
 て CDATAセクションがあります。
  例えば、実体参照として定義されている < や > といったタグの開始区切り
 子などは、CDATAセクションを宣言して記述することができます。

  例文
  <magazine>
     <![CDATA{
       <初心者のためのホームページ作り>
     ]]>
    </magazine>

  この場合、アプリケーションはそのまま < と > を表示します。

 ■コメントの扱い
 XML文書中では、どの場所でも任意にコメントを記述することができます。
 コメントを記述する場合には、コメントを宣言することによって要素内容の中
 でも記述できます。

  例文
  <magazine>
    初心者のためのホームページ作り<!-- マガジンの情報です -->
    </magazine>

  このコメント宣言は、HTMLおよび XHTMLでも利用されている形式とまったく
 同じ記述となります。タグもコメントの中に入れることができます。
  ただし、コメント内では -- という文字を記述してはならないという約束事
 があります。以下の例文は不正となりますので気をつけてください。

  <!-- 名前の情報は <name> ----- </name> です -->


 ■要素の命名規則
 XMLでは、DTDによって要素の名前を宣言します。要素の名前は DTDで記述され
 ますが、その命名にも厳格な規則があります。

  要素で利用する名前の最初の1文字目は、基本文字、アンダースコア、コロ
 ンの3つだけです。これ以外の文字を記述するとエラーとなります。
  基本文字とは、アルファベット、ひらがな、カタカナが含まれ、表意文字と
 して漢字が含まれます。つまり、これらの文字が要素名で利用できる1文字目
 となります。2文字目以降は、ほとんどの文字が利用できます。
  これは、属性名でも同じ原則となります。ただし DTDにおける属性リスト宣
 言で「名前トークン」という「データ種別」を選択した場合には、1文字目に
 数字を利用することができます。


 ■XMLで利用できる文字
 命名規則で利用する具体的な利用可能文字は以下のとおりです。

  名前文字               説明
 -----------------------------------------------------------------------
 レター(Letter)基本文字と表意文字がある
  基本文字(Base Character)    アルファベット、ひらがな、カタカナ
  表意文字(Ideongraph Character) 漢字などの文字

 数字(Digit)            数字文字
 結合文字(Combining Character)   アクセント記号、ウムラウト記号文字
 エクステンダー(Extender)      データのー、日々の々などの文字
 その他                アンダースコア、コロン、ハイフン、
                    ピリオド、などの文字

 ■アルファベットの大文字と小文字の解釈
 XML文書を作成する場合、W3Cから勧告されている XMLの規格書では、アルファ
 ベットの大文字と小文字は、厳格に区別して解釈する約束になっています。
  このため、要素名や属性名、エンティティ宣言などでは、名前を記述する際
 には、十分注意する必要があります。

  例えば、
   <name>ばんばん</name> としたとき、<NAME>ばんばん</NAME> では、まっ
 たく異なった要素名であると解釈されます。
  講座では、主に小文字を採用していますが、小文字だけしか使えないという
 ことではありません。大文字を積極的に採用することもできますが、はっきり
 と区別するということだけはしっかりと覚えてください。


 ※ 次回は、記法宣言と DTDのまとめについて解説します。

(専門用語解説)

 ■注1:XMLパーサ(XML Parser)
 XMLを解釈(パース)できるソフトウェアの総称で、XMLプロセッサとも呼ばれ
 ます。市販のパーサは非常に高価ですが、MSIEでは 5.0 から「MSXML}という
 XMLパーサが標準装備されています。
  基本的に XML文書はテキストファイルの形で存在するため、そのままソフト
 で利用することができません。個々のソフトの中に XML文書を解釈するプログ
 ラムを持たせる方法もありますが、 XMLは一定の形式が定められているため、
 汎用的な解釈プログラムである XMLパーサによって変換したデータをソフトが
 使うようにした方法が効率が上がります。
  アプリケーションソフトで XML文書を扱う場合には、直接 XML文書を読むの
 ではなく、XMLパーサを介するのが一般的になっています。

 ■注2:IANA(Internet Assigned Number Authority)
 インターネット上で利用されるアドレス資源(IPアドレス、ドメイン名、プロ
 トコル番号など)の標準化や割り当てを行なっていた組織の名称。
  1998年10月、インターネット資源の管理・調整を行なう国際的な非営利法人
 ICANNが設立されたため IANAが行なっていた各種資源の管理は ICANNに移管さ
 れました。現在では、IANAは ICANNにおける資源管理・調整機能の名称として
 使われています。
  (ICANN=Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆HTML、XHTML 属性の解説 --- lang属性

 要素内容の言語コードを指定するための属性で、その値は言語コードが指定さ
 れます。ほとんどの要素で利用できるため、「汎用属性」と呼ばれています。

 ■lang属性 要素に言語コードを指定します。
 DTD:    すべての文書型定義で利用可能
 属性値:  言語コード
 記述法:  lang="ja" (日本語を指定)
 関連要素: ほとんどの要素

 XHTMLの制限: XHTMLでは「廃止」されています。XHTMLでは xml:lang属性を
        利用します。XHTML1.0では、併用する場合もありますが、厳密
        には記述できません。

 ■lang属性を利用した場合の不思議
 一般的に言語コードを指定しますが、その場合フォントの書体が変化する場合
 があります。
  例えば、
   <span lang="ja">言語</span>   //日本語
      <span lang="en">言語</span>   //西ヨーロッパ語
      <span lang="ko">言語</span>   //韓国語
      <span lang="zh">言語</span>   //中国語
      <span lang="fr">言語</span>   //フランス語

  どのように変化するのか、メールマガジンではお伝えすることができません。
 皆さんで試してみてください。意外と面白いと思います。

  この属性は、文中で特定の言語を表示する場合には有効な手段で、多彩な国
 の言語を利用することができます。また、リンク先のページの言語としても、
 アンカーにこの属性を設定することも可能です。

  例:
  <a href="http://www/w3.org/" lang="en-US">W3C</a>

  実際にはあまり馴染みのない属性ですが、このような使い方もあるというこ
 とを知っておくと便利かもしれません。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆Web関連ニュース

 この1週間の Webに関するトピックを掲載しました。

 ■ W3C PNG形式の第2版(Second Edition)を正式勧告
  Webに関する標準仕様を作成する機関である W3Cは、画像フォーマット PNGの
 第2版を正式に勧告し、過去7年間にわたる誤りなどを修正し、マイナーな技
 術調整を行いました。
  PNGは、ロイヤリティフリーのフォーマットで、GIF形式の特許に抵触しない
 画像フォーマットとして提供されていました。ただし GIFの特許は、欧米で失
 効し、来年6月には日本でも自由に扱うことができるなど、この先 PNGの前途
 が不安視されていました。今回の新たなフォーマットでは、1600万色をサポー
 トし、任意の色を透明化でき、イラストだけでなく、写真画像にも利用できる
 特徴をもっています。

  W3Cの PNG関連ページ
   http://www.w3.org/TR/2003/REC-PNG-20031110/

 ■ Operaブラウザ、最新の 7.22日本語版をリリース
 独自エンジンによって表示速度が速く、軽量なブラウザとして人気のあるノル
 ウェー製のブラウザ Operaが新しいバージョンを発表し、その日本語版がリリ
 ースされました。
  Operaブラウザの特徴は、多くのプラットフォームに対応している点にあり
 ます。Linux、Tron、Macintosh、Windows などで利用可能なブラウザです。

  Opera日本語版(トランスウェア)
   http://jp.opera.com/

 ■ MSIE6.05は、来年 WindowsXP SP-2 でリリース予定
 マイクロソフト社では、WindowsXPユーザ向けに予定しているサービスパック
 (通称 SP)では、MSIEの最新バージョン 6.05を盛り込んで来年早々にリリー
 スすることを発表しました。
  最新バージョンでは、勝手に開くポップアップウィンドウをシャットアウト
 させるもので、また、幾つかの仕様変更や、アップデートが盛り込まれる予定
 です。
  ポップアップウィンドウを阻止する機能は、既に Mozillaや Operaでは実装
 済みだっただけに、やっとか、という感じです。
  なお、予定されるサービスパックは Windows Update よりダウンロードでき
 ることのようです。

 ■ プラグイン特許訴訟で再審査へ
 米国 Eolas社が提訴し争われている Webブラウザの特許問題に関して、米国特
 許商標庁は、この特許内容が「先行技術」として既に存在しているかどうかを
 含めて、調査を行うことが決定しました。
  Eolas者の特許がそのまま認められれば、圧倒的多数の Webページで HTMLの
 書き直しを迫られます。また、標準仕様として定義されている object要素が
 使えなくなる恐れもあり、その成り行きが注目されています。

  関連サイト(英文)
   http://www.w3.org/2003/08/patent

 ■ W3C初代会長ティム・バーナース=リー氏、来日し講演
 本日、慶応大学三田キャンパスにおいて初代 W3C会長の講演があります。主要
 なテーマは、Webサービス、XML技術の統合、Semantic Webなど、8つの項目に
 おいての活動報告などを講演する予定です。
  (私も参加しますので、次回にはその中の1部をご紹介します。)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

今回はここまで、ではでは・・
今週のおさらいは Webページにも掲載しましたので、是非見ておいてください。
Webページでは HTML文の実行結果のサンプルもあり、より分かりやすく説明して
います。あわせて過去の記事のおさらいも掲載しています。

 (今週のおさらい)
  http://www.scollabo.com/banban/magazine/review_074.html

 次回は、11月21日に配信を予定しています。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

質問・ご意見ははこちらまで→ banban@scollabo.com

 なお、ご質問の際には、あなたがお使いのOSや Webブラウザ、テキストエデ
ィタなど、なるべく分かりやすく制作環境を明記していただけると回答しやすく
なると思います。
 ただし、個人的な事由により返事が遅れることがあります。ご了承ください。
お急ぎの場合には、当サイト内の掲示板をご利用ください。きっと誰かが答えて
くれると思います。

発行者 ばんばん
協 力 スズキ・コラボレーション http://www.scollabo.com/
配信エンジン まぐまぐ http://www.mag2.com/  (ID 0000090196)

 誤字・脱字・変換ミス・表現欠乏などには、平にご容赦願います。

バックナンバー こちらで公開しています。
プレーンテキスト  http://www.scollabo.com/banban/magazine.html
各号のおさらい  http://www.scollabo.com/banban/magazine/
アーカイブ    http://www.scollabo.com/banban/daf/archive.html
まぐまぐの過去記事 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000090196

配信の変更・中止はこちらです。
個別の手続きは受け付けていませんので、ご面倒でも各自でお願いできれば助か
ります。
当サイトにて http://www.scollabo.com/banban/magazine/top.html
まぐまぐにて http://www.mag2.com/m/0000090196.htm

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

<えでぃた〜ず・る〜む>

 我が家のインターネット接続は、CATVを利用しています。当初、この接続環境
は 8Mbpsのベストエフォート(期待できる最大速度だが保証はされていない)だ
ったのですが、つい最近、30Mbpsのサービスを開始したので、そのサービスを導
入することにしました。

 従来の通信速度は、ベストで約 6.8Mbpsでしたが、今回は約 18Mbps を得るこ
とができ、体感的にも速いと感じることができました。今まででもそれほど不自
由はなかったのですが、これだけ速くなると後戻りはできそうもありません。
 しかし、契約している金額を考えると、FITH(光ケーブルサービス)の方に軍
配が上がります。残念ながら、今年5月に NTTに申し込んだのですが、サービス
地域に該当しないということでガッカリしたものです。

 それでも、これほど速い環境を手に入れたとしても、それを享受できるコンテ
ンツの少なさを考えると、あまり手放しで喜べるものではありません。ブロード
バンドという言葉が定着しつつある今、インターネットを中心とした Webコンテ
ンツのあり方が問われているような気がします。
 このブロードバンド環境を手に入れたとしたら、あなたは何に使いますか?

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆著作権について
個人がご自分のPCに保存して利用する以外の記事の転載、引用は基本的に応じ
ておりません。記事中の内容について、無断で使用することを固く禁じます。
 なお、記事中のスタイルシート、HTML、スクリプトなどをご自分のページ作成
に自由に使っていただいても差し支えありません。

            Copyright(C) 2002-2003  www.scollabo.com/banban/
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□



最新更新日 2003/11/18
Copyright(C) 2002-3003 banban@scollabo.com