初心者のためのホームページ作り:第62号

                    毎週金曜日配信 What's New 2003/8/8
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
       初心者のためのホームページ作り/Web for beginner
           http://www.scollabo.com/banban/

                <第62号>

            wfb-org@jcom.home.ne.jp
        (初心者のホームページ作り臨時制作委員会)

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 当講座は、初心者や中級者が正しい文法と作法を身につけて、プロ級の本格的
な Webページ作成に役立つことを目的に配信されております。

 当講座ではHTML4.01及び XHTML1.1 を中心とした文法が主体となっています。
なお、このマガジンは等幅フォントでお読みいただくと快適に読めるようになり
ます。

  今週のコンテンツ
      ■ Webデザイン 第10回 --- ホームページのタブー
   ■ HTML講座  第10回 --- 見出しと段落の正しい使い方
      ■ Tops --- アンカーを埋め込む
    ■ XML初級入門講座 第2回 --- XMLの決まりごと
    ■ タグの解説 --- table
    ■ 更新情報 --- バックナンバー配布のお知らせ

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆Webデザイン(第10回) ホームページのタブー

 自分のサイトを訪れるユーザは不特定多数です。あらゆる層の、さまざまな環
境の、異なった思想を持った人たちが訪れます。

 作者がサイトを構築するために日々努力をしているにもかかわらず、ユーザは
気ままで、自分の好みで判断し、気に入らなかったら2度と訪れてくれません。
ま、それは仕方のないことです。人それぞれですから。

 それよりも、絶対にやってはいけないこともあります。やらないほうがいいこ
とだってあります。2度と訪問したくないと言われないためにも、最低限の Web
上のマナーを身につけましょう。

 今回はページ作成におけるタブーを集めました。こんなページにお目にかかっ
た経験は1度や2度あるはずです。反面教師として、自分だけはこんなことのな
いように設計しましょう。

 1.いきなり音楽を鳴らさない。
   はっきり言って迷惑です。素晴らしい自作の楽曲を聞かせたい場合には、
   別のページで、ユーザの操作によって演奏すべきです。これは動画も然り
   です。静かな環境の職場では泣きたくなります。2度と訪問しません。

 2.文字の移動・点滅は読めない。
   マーキーというMSIE独自仕様によるタグは文字を左右に動かします。一見
   格好いいと思いますが、文字を目で追うのは疲れます。文字の点滅も読め
   ません。チカチカするだけで、何の意味もありません。
    移動する文字にリンクが仕込まれている場合は、もう最悪です。うまく
   クリックすることができず、「おちょくってんのか、おめえ!」と怒鳴り
   たくなります。

 3.背景色と文字色の配色に配慮すべきです。
   青や緑色の背景色に赤い文字は、正常な人でも目が疲れますし、色弱障害
   者は読むことができません。非常に迷惑です。2度と訪問しません。
    また、白色の背景色に黄色の文字も読みにくいものです。背景色を使う
   場合には、文字とのコントラストに配慮すべきです。

 4.JavaScriptは、その完成度を高めるべきです。
   エラーがあると、エラーメッセージが出て、肝心のコンテンツを見ること
   ができません。
    ひどい時には、エラーの続出で、「おちょくってるのか、おめえ!」と
   怒鳴りたくなります。あるいは、知らずに JScript(MSIE専用スクリプト)
   を使ったばかりに、他のブラウザでは何がなんだか分かりません。
    JScript は、Macintosh環境では、フリーズしてしまうこともあります。
   どうしてもスクリプトを使わなければならないページなのか、もう一度検
   証すべきです。また、スクリプトに頼ったページほど、その完成度を見極
   めるべきです。でなければ、2度と訪問しません。
    同時にスクリプトが使えないブラウザがあることを知るべきです。

 5.フレームにおけるリンクは、すべてのHTML文書で記述すべきです。
   検索ロボット型サーチエンジン(Googleなど)では、フレームで表示すべ
   き文書だろうが何だろうが構わず登録しまくります。
    有益なページを検索してクリックすると、そのページにはリンクがなく
   どこにも行けなくなります。それがフレームの中で表示されるべきウィン
   ドウのページだった場合、それ以降の情報を見ることができません。
    作者も訪問者も残念な思いに駆られるだけです。少なくとも「ホーム」
   へ誘導するリンクは最小限度のマナーとして貼り付けておきましょう。

 6.Flash動画が終わらなければリンクが現れないページは最低です。
   魅力的なコンテンツを構築する Flashを使うページが増えています。それ
   はそれで大変結構なことです。
    しかし、トップページで示される Flashでは少なくとも「スキップ」を
   貼り付けて、動画が終わらなくても次に行けるようにすべきです。ダイヤ
   ルアップのナローバンド環境では、常に通信費を気にしなければならない
   わけです。延々とロールする動画の場合には時に必須です。
    また、他のページからホームに戻った場合に、また同じ動画を見せつけ
   られるのは大変迷惑です。「ざけんじゃねーよ、おめえ!」と怒鳴りつけ
   て2度と訪問しません。リンクに工夫をしましょう。

 7、リンク切れは、もうそれだけで魅力が半減します。
   訪問者がリンクをクリックするという行為は、興味を抱いたからに違いあ
   りません。しかし、リンク切れしていた場合、その興味を満足させられな
   いばかりか、そのサイトへの信頼感が揺らぎます。
    新規にページをアップしたら、必ず自分でリンクを検証しなければなり
   ません。作者としての最低限のマナーです。

 8.ページをクリックするたびに現れるポップアップウィンドウは閉口させら
   れます。事前にユーザの断りもなく現れるポップアップウィンドウは、ユ
   ーザの貴重なリソースを無駄に消費するばかりです。
    いわゆるアダルト系サイトでは、当たり前のように出現し、消しても消
   しても現れるので「えーかげんにせーよ、おめえ!」と怒鳴ってしまいま
   す。ポップアップウィンドウは、ユーザの操作で出現させるべきです。
    無料ホームページの領域を提供しているサーバでも、ポップアップを表
   示させて広告のバナーを見せる場合が多々あります。できることなら管理
   人さんにお願いして、広告はページの中で表示するようお願いするのも方
   法です。(拒否される場合が多いようですが・・)

 9.トップページからいきなり「お名前を入力してください。」
   おそらくJavaScriptなんかで書いていると思いますが、いきなりアラート
   ウィンドウが出てビックリしますが、さらに名前を入れろというのは一体
   何様だと思っているのでしょうか。
    アラートウィンドウでは、ユーザが何かを入力しないと、次には絶対に
   行けません。エンターキーで「ヌルコード(何も無い入力)」を受け付け
   るならまだしも、「何も入力されていません」と、さらにアラートウィン
   ドウが出てきたときには、「なめとるんか、おめぇー!」と2度と訪問し
   ません。。
    インターネットにおける Webとは、お互いに利用もしくは交換可能な情
   報を共有するという大前提があります。
    名前を入力しなければサイトに入れないようなホームページは、秘密の
   ページで、検索ロボットにもヒットできないような工夫をすべきです。

  ※おちょくる
   わざとからかうこと。人を小馬鹿にすること。

  ※おめえ
   あなた、貴殿、そちら様、お前、たまに「てめー」とも言うが意味は同じ。

  ※ざけんじゃねーよ
   ふざけてはいけません、の意。

  ※えーかんげんにせーよ
   もう、いい加減にしなさい、の意。

  ※なめとるんか
   馬鹿にしているのか、の意。決して舌で舐めるわけではありません。

                    (第10回 軽量コンテンツに続く)

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆HTML講座(第10回) 見出しと段落の正しい使い方

◆見出し

 情報伝達にテキストが使われることは、再三このメールマガジンで解説してき
ました。そうしたテキスト情報を表現する上で「見出し」は欠かせません。今回
は、正しい見出しタグの使い方について解説します。

 もし、見出しがなくていきなり本文は、なかなかユーザは読んでくれません。
目的のページに達したときでも、ユーザはざっと眺めるだけです。実際に本文を
読むまでには、それなりの動機がないと読まないのが普通です。

 例えば、新聞を読むときでさえ、まず先に見出しに目が行きます。その中で自
分にとって興味のあるものがあれば、初めて本文を読むことが一般的でしょう。
 その意味でも、見出しはアイキャッチの役目があります。

 見出しを構成するタグは、h1 〜 h6 までの6種類あります。一般的な視覚系
ブラウザでは、h1タグが一番大きい文字で表示し、順に h2、h3、〜 h6 という
具合で、一番小さな文字で表示されるのが、h6タグです。

 見出しタグの大きさのサンプル
  http://www.scollabo.com/banban/magazine/mmsample/sample_62-1.html

 ■見出しの規則
 昔のHTML入門書には、見出しタグを使って文字の大きさをコントロールする方
 法が書かれていました。もう滅茶苦茶です。

  基本的に見出しとは、章、節、項などに分類した情報の見出しとして使われ
 るべきで、決して文字の大きさのために利用するタグではありません。

  また、見出しタグは、その出現する順序というものがあります。最初に示さ
 れる見出しタグは、h1でなければなりません。いきなり、h3が現れるのは文法
 違反です。h1は「大見出し、第一見出し」に分類されるものです。

  h1の次に現れるべき見出しは、h1タグ、あるいは、h2タグだけです。

 以下のHTMLを参照してください。

   <body>
  <h1>HTML講座<h1>
    <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>

      <h2>HTMLの決まりごと</h2>
      <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>

      <h2>フォントの扱い</h2>
      <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>

        <h3>フォントの大きさ指定</h3>
        <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>

        <h3>フォント名の指定</h3>
        <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>

    <h1>スタイルシート講座</h1>
    <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>

      <h2>セレクタの書き方</h2>
      <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>

      <h2>宣言部の書き方</h2>
      <p> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>
   </body>

  この見出しの設定は、「章」として2つあります。平たく言えば「第1章」
 「第2章」と分けられているといってもいいでしょう。
  その章の中に「節」、つまり「第1章の第1節」、「第1章の第2節」が
 それぞれ設定され、節の中でさらに「項」があります。
  「章」を分けているのが、h1タグということがお分かりでしょう。つまり、
 ここでは、大見出し、中見出し、小見出しという具合で表現されています。

  言い換えれば、h1 〜 h6 までが階層レベルであることです。階層とはパス
 の解説でも述べたとおりツリーになっています。見出しレベル階層の順序を守
 って正しく使わなければなりません。

  ページの冒頭でいきなり h2 や h3 を使ってしまう背景には、フォントの大
 きさが影響していると思います。おそらく h1 よりも h3 の方がちょうど良い
 大きさと思って使うのでしょう。
  しかしそれは、はっきり文法違反です。どうしてもフォントの大きさを気に
 するのならば、スタイルシートで変更すればいいのです。
  スタイルシートを利用すれば、h1よりも h3 を大きくすることだって簡単に
 できます。

 ■ブラウザの違いによる見出しの描画
 一般的な WEBブラウザではなく、いわゆる非視覚系ブラウザと呼ばれる見出し
 のレンダリングは実にさまざまです。

  音声ブラウザでは、見出しの声を「女声」、あるいは「男声」の場合があり
 ます。本文を読む「声色」を変えることで、目の不自由な方が「見出し」とし
 て理解できるような工夫がされています。または、「第一見出し」と発声する
 こともあります。

  テキストブラウザでは、h1見出しだけ中央に配置されることもあります。h2
 以降は字下げして表現します。点字ブラウザでも見出しとわかるような工夫が
 されています。

  ちなみに、HTML2.0(RFC1866)では、h3などはイタリック体で表現せよ、と
 その仕様書で述べられていますが、視覚系ブラウザの多くは仕様書を手抜きし
 て、やたら大きいサイズや、太字などで表現しているのが現状です。

 ■見出しに用いるテキスト
 基本的に見出しはテキストで表現するのが一般的です。場合によっては見出し
 を画像で表現する場合もあるかもしれません。

  見出しは、その「章」あるいは「節」の内容を簡潔で適切に表現すべきテキ
 ストを書きます。


◆段落

 文字情報を提示するため、見出しとともに段落という要素が加わります。段落
とは、文章の中の、1つの主題を持つまとまった部分を表し、章、節、項などを
構成するテキストによる要素内容を指します。

 HTMLタグは、段落を表す「Paragraph」を語源とした pタグを用います。
一般的な視覚系ブラウザでは前後に改行と1行分の余白を持ってレンダリングし
ますが、仕様書では余白を持つことは明記されていません。これは、ブラウザ側
の独自の仕様であって、そこが段落であることを余白によって区別しているのだ
と考えられます。
 視覚系ブラウザはこのように、ブロックレベル要素を構成するタグに、余白を
持って改行させることが多々あります。

 HTMLでは、終了タグを省略することが可能です。省略タグがない場合に、次の
ブロック要素が登場したときに、ブラウザ側でその終了タグを補完してくれます。
 ただし XHTMLでは、終了タグの省略は許されていませんので注意しましょう。
できれば、終了タグを書く習慣を身につけたいものです。

 段落タグが1行分の余白を表示することから、<p></p> というように、何の内
容を持たない記述をしてしまうことがありますが、これは文法違反です。
 また、</p> という俗に言う「けつぴー」という終了タグだけの利用も文法違反
です。余白を表示したい場合には、スタイルシートを利用しましょう。

 ■改行と段落
 文章の途中で、強制的に改行させるタグは <br> です。
  強制改行させる場合には、文脈の途中で改行させないようにしましょう。さ
 もないと、音声ブラウザでは変に発音されてしまいます。

  <br>タグを連発して、そこがあたかも段落のような表示のさせ方をしている
 ページを時折見かけますが、非常にみっともない構文です。
  強制改行タグは、段落を作るためのタグではありません。また、強制改行は
 やむを得ない場合にのみ利用するようにしましょう。

  見出しは、文書の論理的な構造を示すためにも大変重要な要素です。見出し
 は段落とともに論理的な構造を持った文書を形成する主要要素であることを覚
 えてください。
  見出しと段落を使いこなせれば、「初心者」脱出です。


  次回は「意味のあるテキスト」という意味のフレーズ要素について、詳しく
 解説します。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆Tips(ページ作成のためのヒント集)

 ■アンカーの埋め込み
 通常、リンク先の指定は以下のように記述します。

    <a href="index.html">Home</a>

  この記述は、今いるページから「ホームへ戻る」という意味でページを移動
 する場合に利用されます。
  しかし、アンカーの設定には、もう1つの利用法があります。

  例えば、今いるページのある部分にリンクを貼る方法です。スクロール量の
 多いページでは、ユーザがいちいちスクロールをする必要がないので、目的の
 情報にたどり着けます。

  まず先に、移動先にアンカーを埋め込みます。

    <h1><a name="first">第一章</a></h1>

  次に、「第一章」へリンクする場合、

    <a href="#first">第一章へ</a>

  重要なのは、href属性の先頭にハッシュマーク 「#」をつけることです。
 当サイトでは、ページの先頭に戻るリンクでこの設定を全ページで行っていま
 す。スクロールした一番下のリンクから、そのページの最上位まで戻るリンク
 の設定です。

  また、他のページから、指定した位置へのリンクも可能です。その場合は、

    <a href="sample.html#first">HTML講座 第一章へ</a>

 以下はリンクは当サイト内の「用語解説」のページの「http」という説明項目
 にリンクしています。

   http://www.scollabo.com/banban/tips/diction.html#http


 ※Tipsは、読者からの質問を中心とした疑問点やヒントになる小技などを今回
  より適時に掲載します。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆XML初級入門講座(第2回) XMLの決まりごと

 本講座「第35号」で、XHTML1.1の作法について述べましたが、基本的には同じ
です。XHTMLが XMLのサブセットであるために、XMLの作法そのままを踏襲してい
ます。
 その点を踏まえて、もう一度 XMLにおける基本的な決まりごとについて詳しく
説明します。

  XMLはマークアップ言語です。マークアップとは、あるテキスト文書の文字列
の中に、特定の機能を持った文字(つまりタグ)を使って意味や機能を書き込む
ことを意味します。それは、HTMLも同じ意味として理解してください。

 ■XML宣言と文字エンコード
 XMLは、XHTMLと違って必ず XML宣言をしなければなりません。XHTMLでは省略が
 許される場合がありますが、XMLは必須です。

  XML宣言
  <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

  このマガジンが配信された時点での現在の XMLバージョンは 1.0 です。
 XML宣言では、そのバージョン名を明記します。

  encoding属性とは、文字エンコーディングスキームを意味し、文書に使用す
 る文字コードの種類の指定であり、他に、Shift_JIS や EUC-JP などが該当し
 ます。
  つまり、これを明示的にXML宣言に書き込むことによって、文字コードを間違
 えて起こる文字化けを回避できるということです。
  HTMLでは、meta要素で指定しますが、XMLは宣言の中で行います。

  ここでは、JIS TR X 0015:1999 XML 日本語プロファイル(W3Cのテクニカル
 レポートとしても公開されている)が、Unicode の文字エンコーディングスキ
 ームの一種である UTF-16 または UTF-8 の利用を推奨しているため、"UTF-8"
 を指定したサンプルを示しています。
  もちろん、シフト_JIS(Shift_Jis)の利用も可能です。

 宣言内で記述される ? とは、処理命令を表しています。
  これは XMLアプリケーションソフトへの指示を埋め込むために使用されるも
 ので、XML宣言も処理命令の一種となります。

 ■XMLのタグは必ず閉じなければならない
 HTMLでは、省略できるタグが数種あります。また、終了タグを持たないタグも
 あります。
  しかし XMLでは、すべてのタグに終了タグを使って、その要素内容を閉じな
 ければなりません。
  つまり、<要素名>要素内容</要素名> としなければならないわけです。

 ■XMLは大文字と小文字を厳格に区別する
 HTMLでは、要素とその属性に大文字を使っても小文字であっても同じ意味とし
 てパース(解釈)されます。また、大文字と小文字が混ざった状態でも問題が
 ありません。

  しかし、XMLでは ABC と abc は違うものとしてパースされます。XMLでは基
 本的に小文字がデフォルト(初期値)です。

 ■属性値は必ず引用符で囲む
 XML宣言にもあるように、version="1.0" encoding="UTF-8 というように、す
 べての属性の値には、ダブルコート、あるいはシングルコートで囲まなければ
 なりません。
  HTMLでは、属性値がアルファベット、数値、-、 _ の場合は、引用符で囲ま
 なくても問題ありませんが、XHTML同様に XMLでもすべての属性値は、引用符で
 囲まなければなりません。

 ■名前空間はユニークである
 名前空間(name space)は、「絶対」でなければなりません。つまり、世界中
 で唯一の URIを指定しなければなりません。

  名前空間とは、利用するマークアップのタグやその属性の働きを示すための
 一種の「関数」、あるいは「クラス」のようなものです。
  その内容は DTD(文書型定義)だったり、スキーマだったりします。

  その名前空間を示す場合には、一般的に「http:// 」で始まる絶対パスが用
 いられます。絶対パスを利用することで、世界でたった1つしかない URIであ
 ることが理解できるでしょう。

  名前空間を理解するには少し大変ですので、実際に XML文書作成時に、改め
 てその必要性などについて解説します。

 ■XML文書の拡張子
 XMLの本文を、XMLインスタンスと呼びます。
  インスタンスとは、あるアプリケーションによって処理されるプロセスとい
 う意味を持っており、XMLインスタンスは、XMLを処理できるアプリケーション
 によって初めてその意味を処理します。
  XMLを保存する場合に拡張子は、「.xml」でなければなりません。

  XML文書は、Webブラウザで表現するものではありません。
 もしブラウザで XML文書を表示すると、そのソースコードのみが表示されます。
 しかし、ブラウザで表現できるアプリケーションで処理されれば XMLインスタ
 ンスを表現することが可能です。
  そのためには XML文書をブラウザで正しく表示させるためのスタイルシート
 が別途必要です。これについても、講座を進める中で詳しく解説します。
  なお、XML文書のスタイルシートとは、CSSではありません、念のため。

 ■XMLはどんな情報もすべて文字に置き換えて表現する
 RDB(リレーショナル・データベース)や、C言語のようなプログラム言語の場
 合、文字は文字、数値が数値、といった形で、個別に管理、処理されるように
 できています。
  つまり、文字は文字コードに置き換えて記憶し、数値は人間には読みにくい
 2進数の情報として記憶するようになっているわけですが XMLには、そのよう
 な区別は存在しません。

   XMLが文字以外のデータの扱いを拒絶している、というわけではなく、実際
 に XMLで数値を扱うことも実に多いものです。
  つまり、数値も一度文字に置き換えて表現すれば、問題なく扱うことができ
 ます。そのためには、人間には読みにくい2進数の情報を直接記憶する代わり
 に、“1234”といった文字で書かれた数値を、文字として記録します。

    2進数 10011010010 → 文字データとして "1234"

 ■XMLは構造を持って書く(要素の親子関係)
 XMLインスタンスは、ツリー構造によって記述されなければなりません。
  そのため、要素の親子関係が発生し、その対応に注意しなければなりません。

  例えば、以下の XMLインスタンスの場合、

  <banbaninfo>
	    <magazine>
		   <book>初心者のためのホームページ作り</book>
		   <author>ばんばん</author>
		   <content>XML講座</content>
	    </magazine>

   <website>
       <title>Web for beginner</title>
       <author>ばんばん</author>
       <content>ホームページ作成支援</content>
      </website>
    </banbaninfo>

  このインスタンスをツリー構造で表すと、

               banbaninfo
                 ┃
         ┏━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┓
         ┃                    ┃
        magazine                 website
         ┃                    ┃
    ┏━━━━╋━━━━┓            ┏━━━━╋━━━━┓
   book     author   content                website    author   content

  このような構造になっていることがお分かりいただけると思います。この構
 造内容を簡単に説明すると、

 banbaninfo要素の直下に配置されているのは、magazine、website の2つ。
 magazine要素内に配置されているのは、book、author、content の3つ。
 website要素内に配置されているのは、title、author、content の3つ。

  これを親子関係で説明すると、banbaninfo要素の直接の子要素は magazine、
 website要素です。逆な言い方をすれば、magazine、website要素の直接の親要
 素は、banbaninfo要素ということになります。

  また、magazine、website要素にも、子要素はそれぞれ3つあることも理解
 できるでしょう。

  XMLのこうしたツリー構造による要素の親子関係は、実は、HTML、XHTMLでも
 存在しています。特に XMLインスタンスの作成には、ツリー構造を意識しなけ
 ればなりません。


 ※ 次回の XML講座は、XMLインスタンスの作成について解説します。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆ Unicode 付記

 XMLは、OS などのプラットフォーム越しに交換可能な文書です。そのとき、そ
の文書の文字コードの互換性を保たれなければ、文字化けを起こします。

 実際には、各プラットフォームで異なる文字コードが存在しているため、文字
化けのトラブルを回避しなければなりません。

 Unicodeとは、国際標準化機構(ISO)が、世界中の主要な文字を一括して扱う
多重言語文字セット規格 UCS (Universal multi-octet coded Character Set)を
1993年に制定しました。
 これがISO/IEC 10646と呼ばれるもので、4バイトによる方式と2バイトによる
方式の2通りがあります。

 もともとこれは各国の国内規格との互換性を考慮したものとして考えられてい
たのですが、一方で、アメリカのコンピュータ・メーカーを中心とする Unicode
コンソーシアムが設立され、これとは異なる、16ビットで従来方式とは互換のな
い統一コード Unicodeを打ち出してきました。

 国際標準が2つできてしまうのは非常に具合が悪いので、両者が歩み寄る形で
ISOの当初の案を変更して新しい標準を制定することになったのです。
 つまり、Unicode のサブセットとして UTF-8、UTF-16 が生まれました。

 Unicode は、Shift_Jis 等とは異なり、1つの文字コードで、世界共通の文字
として利用可能なことから、多くの OS でサポートされています。
 まだまだ過渡期の文字コードですが、そう遠くないうちに世界標準としての地
位を獲得することでしょう。

 なお、Windows標準の「メモ帳」、Macintosh OS X の「TextEdit」などでは、
文書の保存の際に、Unicode を指定することができます。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆HTML、XHTML タグの解説 --- table要素

 テーブルを表し、表組を作成する要素です。

 要素タイプ :ブロックレベル要素
 仕様 :      HTML4.01Strict、XHTML1.1
 終了タグ :  必須

 属性 :      汎用属性(id、class、lang、titleなど)
        border、cellpadding、cellspacing、summary、frame、rules、
        width、bgcolor(非推奨)、align(非推奨)

 属性値 :    border = "枠線の太さ" ピクセル単位で指定 初期値は 0

        cellpadding ="セルの内側の余白" ピクセル単位

        cellspacing ="セルとセルの間隔" ピクセル単位

               summary ="テーブル内容の要約" テキストで記述

        frame ="枠線の位置" abobe、below、hsiade、lhs など

        rules ="セルの区切り線" rows、cols、group など

               width ="横幅" ピクセル、%単位

        bgcolor = "色" 背景色の指定(非推奨)

        align = "位置" テーブルの位置指定(非推奨)

 配置できる子要素 :caption、col、colgroup、tbody、thead、tfoot、
              tr のみ

 この要素は、その範囲がテーブルであることを示します。
通常、テーブルの表示は、すべてのデータの読み込みが完了した時点で、表示を
開始する性質があります。
 そのため、テーブルの中にテーブルを入れるような入れ子のテーブル構造では
表示まで時間がかかり相応の時間を要します。その点を留意してテーブルで表示
するコンテンツを設計段階で考慮するようにしましょう。
 (最近のブラウザでは、読み込み中でも表示できるものがあります。)

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

今回はここまで。
今週のおさらいは Webページにも掲載しましたので、是非見ておいてください。
Webページでは HTML文の実行結果のサンプルもあり、より分かりやすく説明して
います。あわせて過去の記事のおさらいも掲載しています。

 (今週のおさらい)
  http://www.scollabo.com/banban/magazine/review_062.html

 次回予定のコンテンツ(変更する場合もあります。)
      ■ JavaScript講座 第12回 --- フォームの入力をチェックする
   ■ インターネット用語解説 第1回
   ■ アンケート集計結果

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆バックナンバー配布のお知らせ

 本誌バックナンバー、51〜60号までのアーカイブ(圧縮)ファイルをアップし
ましたので、当サイトよりダウンロードできます。
 新たに読者となられた方には、オフラインでゆっくり読むことができますので
是非ご利用ください。

 第1号から50号までは、既にアーカイブファイルを提供していますので、あわ
せてご利用ください。

 なお、アーカイブファイルは、プラットフォーム別に用意しましたので、あな
たの環境に合わせたアーカイブをお選びください。

 Macintosh では、解凍したファイル名が文字化けするかもしれませんが、中身
については問題ありません、念のため。文字コードは Shift_Jis です。)

 バックナンバー・アーカイブ・ダウンロード
 http://www.scollabo.com/banban/daf/archive.html

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

質問・ご意見ははこちらまで→ wfb-org@jcom.home.ne.jp

 なお、ご質問の際には、あなたがお使いのOS、ブラウザ、テキストエディタな
ど、なるべく分かりやすく制作環境を明記していただけると回答しやすくなると
思います。
 ただし、個人的な事由により返事が遅れることがあります。ご了承ください。
お急ぎの場合には、当サイト内の掲示板をご利用ください。きっと誰かが答えて
くれると思います。

発行者 ばんばん、初心者のためのホームページ作り臨時制作委員会
協 力 スズキ・コラボレーション http://www.scollabo.com/
配信エンジン まぐまぐ http://www.mag2.com/  (ID 0000090196)

誤字・脱字・変換ミス・表現欠乏などには平にご容赦願います。なお、マガジン
のすべての記述に誤りや重大なスペルミスがある場合、叱咤と罵声と委員会まで
突きつけていただくと幸いに思います。

バックナンバー こちらで公開しています。
プレーンテキスト  http://www.scollabo.com/banban/magazine.html
各号のおさらい  http://www.scollabo.com/banban/magazine/
アーカイブ    http://www.scollabo.com/banban/daf/archive.html
講座教材     http://www.scollabo.com/banban/daf/material.html
まぐまぐの過去記事 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000090196

配信の変更・中止はこちらです。
個別の手続きは受け付けていませんので、ご面倒でも各自でお願いできれば助か
ります。
当サイトにて http://www.scollabo.com/banban/magazine/top.html
まぐまぐにて http://www.mag2.com/m/0000090196.htm

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

<編集後記>

 蒸し暑い日が続いています。じっとしていても汗がにじんで体中がベタベタし
気持ちが悪くなってきます。かと言って、冷房がガンガン効いている部屋に長時
間いると、今度は頭が痛くなってきます。
 皆様も、くれぐれも熱中症、冷房症にはお気をつけください。

 これからお盆の夏休みに入る勤労者の方もいることと思います。お出かけの際
の事故、事件に巻き込まれないことをお祈りします。そういえば、委員会のメン
バーも数名が夏休みで帰郷して、定例のミーティングは閑散としています。

 ばんばん氏からメッセージを預かりました。順調に回復に向かっております。
ここまでくれば安心といえるでしょう。本当に、ホっとしています。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

<えでぃた〜ず・るーむ>

 ばんばんです。ご無沙汰しています。

 自分の部屋で倒れたことが夢のようです。この間、いろいろなことがありまし
た。まさか頭を手術するなんて考えてもいませんでした。本当にこの世の終わり
かと、つくづく実感しました。

 まだ自分の人生がその過程にある中で、死と見つめあう機会はそうザラにある
ものではありません。でも、本当に死ぬのだなと覚悟しなくてはならない状況に
追い詰められていたのは初めての体験で、その恐怖は言葉では言い表せません。

 今は、つらいリハビリに追いまくられていますが、「つらい」と感じるだけで
も、生きている何よりの証明となることに、感慨もひとしおです。

 読者の方からのメールで、「神様がくれた休息」という言葉に感謝し、しばら
くは委員会におんぶに抱っこで、ゆっくりさせてもらいます。

 原稿執筆などはまだまだ先になりますが、必ず社会復帰して、もう一度人生を
楽しみたいと思っています。

 たくさんのお見舞いメール、ありがとうございました。涙が出るくらいうれし
く、本当に励まされました。心から感謝いたします。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆著作権について
個人がご自分のPCに保存して利用する以外の記事の転載、引用は基本的に応じ
ておりません。記事中の内容について、無断で使用することを固く禁じます。
 なお、記事中のスタイルシート、HTMLをご自分のページ作成に自由に使ってい
ただいても差し支えありません。

            Copyright(C) 2002-2003  www.scollabo.com/banban/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



Copyright(C) 2002-3003 banban@scollabo.com