初心者のためのホームページ作り:第42号

                    毎週金曜日配信 What's New 2003/3/7
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
       初心者のためのホームページ作り/Web for beginner
            http://www.scollabo.com/banban/
                <第42号>

             banban@scollabo.com

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 当講座は、初心者や中級者が正しい文法と作法を身につけて、プロ級の本格的
な Webページ作成に役立つことを目的に配信されております。

 当講座ではHTML4.01及び XHTML1.1 を中心とした文法が主体となっています。
なお、このマガジンは等幅フォントでお読みいただくと快適に読めるようになり
ます。等福フォントに関しては、http://www.mag2.com/faq/mua.htm を参考にし
てください。

 今週の課題 ■ HTML基本 その7 --- 画像の扱い
       ■ XHTML講座 第7回 --- XHTMLの作成
       ■ HTML タグの解説 --- address要素
       ■ Webサービス --- 中核技術SOAP

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆HTML基本 その7 画像の扱い

 Webページに埋め込む静止画には、3つの種類があります。それぞれに共通した
形式に圧縮という概念があります。
 デジタルカメラやレタッチソフトで作るイラストなどは、そのままでは非常に
容量が大きく、ユーザの通信環境によっては1枚の画像のレンダリングに、かな
りの時間が必要となってストレスを感じさせ、共通のインフラであるネットワー
ク回線のリソースを無駄に消費するばかりです。

 そのために、元の画像を圧縮して小さな容量にしなければなりません。その圧
縮形式として、次のような目的にあった形式を選びます。

 1.GIF形式
   ・256色のベタなイラストなどに適し、透過処理などが可能な静止画
   ・特許の関係で使用する際には十分な注意が必要
   特許問題とは、UNISYS社にライセンス料を支払っていないソフトで作成し
   た GIF画像の場合、後になって法外なライセンス料を請求されるか、訴訟
   に発展する可能性があります。
    なお、Microsoft、Adobe社はライセンス料を支払っていますので、これ
   らのメーカーが販売しているソフトウェアは安心して利用できます。
    詳しくはこちらから
    http://www.scollabo.com/banban/term/gif.html#patent

 2.JPEG形式
   ・写真などのフルカラーに適した形式で、透過処理はできない
   ・比較的小さい容量で作成することができるので、Webに向いている
      ・圧縮率を上げると画像が汚くなる恐れがあります。

 3.PNG形式
   24ビットまでのフルカラーに対応し、ベタなイラストや写真画像にも対応
   ただし、色数が多いと容量が上がってしまう恐れがある
   特許問題をクリアするために開発された形式 ただし、古いブラウザはサ
   ポートしていないので、扱いには注意が必要

 初心者が犯しやすいミスに、写真画像を GIF形式に変換してしまうことがあり
ます。そうなると、画質が荒く容量が大きくなってしまい、ダウンロード時には
ストレスとなってしまいます。
 逆に、ベタなイラストをJPEG形式で変換すると同じように容量が増えてしまい
ます。また、圧縮率が大きいと画質が汚くなってしまうこともあるので、使用す
る画像の性質や使用目的を考えて、適切な変換と圧縮率を選ぶことが大切です。

 同時に、使用目的に応じた画像の大きさ(縦横比)を考慮して、適切な大きさ
を選ぶようにしましょう。大きさも容量に影響します。この点は、作者のセンス
が問われるでしょう。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆XHTML講座 第7回 XHTMLの作成

 今回より XHTML文書を作成します。今まで解説した XHTMLの基本をベースにし
て、実際のページを作成します。
 ただし、今回作成する XHTML文書はブラウザによって表現が大きく異なります。
その理由は、ブラウザ側のスタイルシートの仕様の違いにより表示に差が出てし
まうことをあらかじめお断りしておきます。

 今回は、実際の XHTMLを作成する上での詳しい要素や属性の説明はありません。
いずれ XHTMLを作成していく中で解説していく予定です。また、独自タグの設定
なども予定しています。

◆XHTMLの基本形 --- 整形式XML

XHTML1.1は XMLの応用言語ですから、開始タグと終了タグがきちんとバランスし
て、要素が正しいツリーを形成する整形式であることが一番の基本です。タグを
省略せず、大小文字を統一して記述したHTMLは、少しの修正だけで整形式 XMLと
することができます。
 空要素タグを />で閉じる、属性値を全て引用符で囲み、属性名を省略した最小
を行わないなどの基本形を忘れてはいけません。
 基本的には、もとの XHTMLが適切に書かれていればこれだけで整形式 XMLとな
るはずで、XSLTなどのツールを利用できるようになります。これが XHTMLの第一
歩です。

 なお、作成する XHTML文書で使用する画像は、当講座の Webサイトで教材とし
て提供していますので、ダウンロードしてください。

 教材ダウンロード
 http://www.scollabo.com/banban/daf/material.html

  ダウンロードした圧縮ファイルを解凍したらパスの関係があるので、imagesと
いう名のフォルダに移動しておくことをお奨めします。

 今回は、「春」をイメージした XHTMLのサンプルを用意しました。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆XHTML1.1文書の作成

初めにスタイルシートを含まない素の文書を作成し、後でスタイルシートを作成
して見栄えを設定します。
 テキストエディタ(メモ帳やSimpleText)などを起動して、下記のようにタイ
プしてください。コピーするという方法もありますが、ご自身のスキルアップの
ためには、コツコツと入力することが早道です。


<?xml version="1.0" encoding="Shift_Jis"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" 
"http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd"> <!-- 改行せずに -->
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_Jis" />
<title>春を待つ</title>
</head>

<body>
<div>
<h1>春うらら</h1>
<p>3月に入り、本格的な春もこれからが本番となってきました。</p>
<p>春を告げる言葉には、様々な
<ruby><rb>詩</rb><rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>があります。</p>

<ul>
<li>春はのたり、のたりかな --- 小林一茶</li>
<li>花は咲いたか、春はまだかいな --- 都々逸</li>
<li>春のうららの、花の宴 --- 童謡</li>
<li>もうすぐ春ですね --- キャンディ−ズ</li>
</ul>

<div>
<img src="images/sakura.jpg" width="250" height="180" alt="京都の桜" />
春に咲く花の代表的な存在である桜は、その散り際の
<ruby><rb>潔さ</rb><rp>(</rp><rt>いさぎよさ</rt><rp>)</rp></ruby>が、
ある意味では悲しく写る場合があり、春の短さを物語っています。
</div>

<p>
ともあれ、冬の名残の寒さは1日も早く過ぎ去って欲しいものです。
</p>
</div>

</body>
</html>


 入力作業が終わりましたら、拡張子 .htmlをつけて保存します。保存する際の
ファイル名は自由につけてください。ただし、半角英文字としてください。

 実行結果
 http://www.scollabo.com/banban/magazine/sample/mmsample_074.html

 結果を見ていただければ分かるように、味気ない間の抜けたページになってい
ます。文書の構造から一切の見栄えを排除したものになっているためです。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆解説

<?xml version="1.0" encoding="Shift_Jis"?>
 XHTMLが、XML適合文書であるために、XML宣言を行います。
 なお、エンコード文字符号は Shift_Jis を使用しています。

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" 
"http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
 XHTML1.1の文書型定義(DTD)を宣言し、その文書の位置を示します。必須の
 項目です。マガジンの制約で改行していますが、実際には改行なしで記述して
 ください。

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
 HTMLであるルート要素を記述し、すべての要素、コンテンツはこの中に配置し
 ます。名前空間を示す xmlns属性の値は、デフォルト(初期値)として W3Cの
 DTDを参照します。独自タグを作成する場合には、その位置を示します。
 xml:lang属性は、使用する言語コードを指定します。

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_Jis" />
 ブラウザへ文書情報を伝える中で、文書がHTMLであり、その文字符号の種類が
 シフトJISであることを伝えています。
  本来なら、文書の content-typeは application/xml-xhtml とすべきですが
 ブラウザによっては正しく判別できない可能性がある関係で、text/html とし
  ます。古いブラウザへの配慮です。
  meta要素は空(エンプティ)要素なので、行末にスラッシュ 「/」を記述し
 なくてはいけません。

<div> 〜 </div>
  div要素とは、汎用的に用いるブロックレベル要素で、他のブロックレベル要
 素を配置することができます。今回のページではこの要素を入れ子にして2つ
 利用しています。

<p> 〜 </p>
 段落をあらわす要素で、全部で3つの段落があります。この要素内には他のブ
 ロックレベル要素を配置することができません。

<ruby><rb>詩</rb><rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>があります
 「詩」というテキストに「うた」というルビを設定しています。ルビが正しく
 表示できるブラウザは、私の知る限りではマイクロソフト社の MSIE しかあり
 ません。もちろん、これはXHTML1.1でサポートされており、独自仕様ではあり
 ません。少なくとも日本語環境の視覚系ブラウザでは早くサポートして欲しい
 ものです。
  なお、ルビがサポートされないブラウザでは、「詩(うた)」と表示されます。
 サポートされているブラウザの場合は、詩という文字の上に小さく「うた」と
 表示します。


 ブラウザがサポートしていない要素や属性などは、ブラウザにとって意味不明
なものとして解釈されます。「意味不明」と解釈された要素や属性は「無視」さ
れます。これは非常に重要な意味を持っており、例えば、非視覚系ブラウザでは
スタイルシートは一切無視します。
 言い換えれば、非視覚系ブラウザにとって、見栄えは必要ないからです。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆スタイルシートの設定

 見栄えを設定するタグは XHTML1.1 では使うことができません。XHTML1.1の仕
様が「厳格」であるため、<body bgcolor="#ffcccc"> と記述することができず、
背景色や文字色などを設定できません。

 そこで、スタイルシートが威力を発揮するわけです。ただし、スタイルシート
の記述を文書中に記述するには、少し問題があります。XHTML1.1モジュールによ
ると、スタイルシートの記述は #PCDATAとして仕様が決まっています。

 #PCDATAについては、この講座で何度も解説してきた通り、この文字の定義は
「解釈される文字」という意味を持ち、実体参照は実体参照符号を用いなければ
なりません。
 通常、スタイルシートを文書のヘッダに記述する場合、

 <style type="text/css">
  <!--
   div { margin: 1em 15% }
  -->
  </style>

 このように、コメント <!-- --> の設定を行って、スタイルシート未対応のブ
ラウザへの配慮としてきました。スタイルシート未対応であれば、コメント欄は
無視するので安全なわけです。
 ところが、このコメントを表す < と > などの開始区切り子、終了区切り子は
実体参照なので、本来なら実体参照符号の <、> と記述しなければなりま
せんが、スタイルシート対応のブラウザでは意味不明となってしまい、スタイル
シートそのものが再現されません。

 XHTML1.1でスタイルシートを利用するためには2つの方法があり、1つがヘッ
ダ部に、CDATAセクションを設けることです。

 <style type="text/css">
  <!{CDATA{
     div { margin: 1em 15% }
 ]]>
  </style>

 このように記述することで、#PCDATAをエスケープすることが可能です。ただ
し残念ながら、このセクションをサポートするブラウザが非常に少なく現実的で
はありません。

 もう1つの方法が、外部にスタイルシートを別文書として置き XHTML文書に読
み込ませるようにします。この方法は多くのブラウザでサポートしているため、
はるかに現実的です。

 今回は、外部スタイルシートの方法を利用して XHTML文書に読み込ませます。
ただし、スタイルシートの実装はブラウザによってかなり異なっており、今回の
各要素の設定は、あなたが持っているブラウザでは難があるかもしれません。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆スタイルシートの作成

 外部スタイルシートといっても特殊なものではなく、テキストエディタで簡単
に作成することができます。早速作ってみましょう。

 テキストエディタを起動して以下の通りにタイプしてください。なお、作成時
にセミコロン「;」と、コロン「:」がたくさんありますので、間違えないよう
に注意してください。


 @charset "Shift_JIS";

  body {
       margin: 0px;
       padding: 0px;
       } 

 div#body { 
       display: block;
       margin: 0px;
       border-left: 150px solid #fcc;
       border-right: 150px solid #fcc;
       padding: 1em;
       line-height: 130%;
       height: 100%
      }

  h1 {
     display: block;
     font-size: large;
     color: #f09;
     padding: 3px;
     text-align: center;
     background-color: #fcc;
     border-top: 3px solid #f09;
     border-bottom: 3px solid #f09;
     letter-spacing: 0.2em
     }

  ul {
     display: block;
     margin-top: 0px;
     list-style-image: url("marker.gif")
     }

  p#first {
     margin-bottom: 0px
     }

 div#pictur{ 
       display: block;
       margin: 1em 2em;
       padding: 1em;
       line-height: 1.5em;
       height: 220px;
       border: 3px double #f09
      }

  img {
     float: left;
     margin-right: 10px
      }

  p#foot {
      clear: left
      }

  rt {
     color: #f00
     }


 ここまで入力が終わりましたら保存します。スタイルシートとして保存するの
で、拡張子は「.css」となります。ここでは spring.css というファイル名で保
存します。
 なお、保存場所は、この講座でいつも利用しているフォルダ内に images とい
う名前のフォルダを作って、その中に保存します。パスの関係で必ずその中に入
れてください。パス(スタイルシートを呼び出す URI)が間違っていると、スタ
イルシートが読み込むことができず、表示に変化が出なくなります。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆XHTML文書の修正

スタイルシートを文書に読み込ませるための修正を若干行います。先ほど作成し
た XHTML文書を下記のように修正してください。修正箇所は6つです。
 (修正、あるいは追加した箇所には、●印をつけました。)

<?xml version="1.0" encoding="Shift_Jis"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" 
"http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd"> <!-- 改行せずに -->
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_Jis" />
● <meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
● <link rel="stylesheet" type="text/css" href="images/spring.css" />
<title>春を待つ</title>
</head>

<body>
● <div id="body">
<h1>春うらら</h1>
<p>3月に入り、本格的な春もこれからが本番となってきました。</p>
● <p id="first">春を告げる言葉には、様々な
<ruby><rb>詩</rb><rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>があります。</p>

<ul>
<li>春はのたり、のたりかな --- 小林一茶</li>
<li>花は咲いたか、春はまだかいな --- 都々逸</li>
<li>春のうららの、花の宴 --- 童謡</li>
<li>もうすぐ春ですね --- キャンディ−ズ</li>
</ul>

● <div id="pcitur">
<img src="images/sakura.jpg" width="250" height="180" alt="京都の桜" />
春に咲く花の代表的な存在である桜は、その散り際の
<ruby><rb>潔さ</rb><rp>(</rp><rt>いさぎよさ</rt><rp>)</rp></ruby>が、
ある意味では悲しく写る場合があり、春の短さを物語っています。
</div>

● <p id="foot">
ともあれ、冬の名残の寒さは1日も早く過ぎ去って欲しいものです。
</p>
</div>

</body>
</html>

 実行結果
 http://www.scollabo.com/banban/magazine/sample/mmsample_075.html

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆スタイルシート解説

 ■ @charset "Shift_JIS";
  スタイルシートがシフト_JISの文字コードで記述されていることをブラウザに
 伝えるための宣言です。もし、他の文字符号をお使いなら、そのコードを記述
 するようにしてください。

 ■ body { margin: 0px; padding: 0px } 
 モニターに表示される画面全体の余白の設定です。すべての余白を取り除いて
 います。padding を記述したのは、Operaブラウザへ向けたものです。
  通常、MSIE、Netscape は marginを持っていますが、Operaだけは、padding
  でデフォルトの余白を持っています。

 ■ div#body { display: block; margin: 0px; 
          border-left: 150px solid #fcc; border-right: 150px solid #fcc;
          padding: 1em; line-height: 130%; height: 100% }
 汎用ブロックレベル要素に、id属性を設けました。このページでは1回だけし
 か実行されないために、あえて id属性としました。複数回使用する場合は ク
 ラス属性とします。

  設定内容は、余白はゼロ、左右に 150ピクセル分の薄いピンクの太い枠線を
 配し、縦の高さをモニターの 100%にしました。枠線や上下から1文字分の余
 白を設け、文字の行間を130%、つまり、1文字の30%としています。


 ■ h1 { display: block; font-size: large; color: #f09; padding: 3px;
           text-align: center; background-color: #fcc;
           border-top: 3px solid #f09; border-bottom: 3px solid #f09;
           letter-spacing: 0.2em }
 第1見出し要素の背景色を薄いピンク、文字色を濃いピンクにし、上下には文
 字色と同じやや太目(3ピクセル分)の枠線を配しました。また、この見出し
 をセンタリングしています。枠線と文字の間には3ピクセル分の余白を取って
 文字が窮屈にならないようにしています。

 ■ ul { display: block; margin-top: 0px; 
          list-style-image: url("marker.gif") }
 番号なしリストの上側の部分の余白をなくし、リストのマーカーは画像を用い
 ています。なお、この画像も教材として配布しているものを利用しています。

  ■ p#first { margin-bottom: 0px }
 段落の下側の余白をゼロとしました。 p要素は、通常視覚系ブラウザでは上下
 に1文字分の余白を持って表示されるため、あえて下側部分だけの余白を削る
 設定を施しました。


 ■ div#pictur { display: block; margin: 1em 2em; padding: 1em;
     line-height: 1.5em; height: 220px; border: 3px double #f09 }
 汎用ブロックレベル要素の余白は上下に1文字分、左右に2文字分持たせ、枠
 線は、濃いピンクの2重線とし、枠線からの余白は1文字分とり、文字の行間
 は、この要素中で 1.5文字分としました。画像を囲むために、このボックスの
 高さを 220ピクセルに設定しました。

 ■ img { float: left; margin-right: 10px }
 画像の回り込みの設定です。画像を左側に配し、画像の右側部分には10ピクセ
 ル分の余白を設け、文字が近すぎないようにしています。

 ■ p#foot{ clear: left }
 回り込みを解除する設定です。この設定がないとブラウザによっては、たとえ
 段落で区切っても、段落ごと回り込んで表示されてしまう場合があります。


 ■ rt { color: #f00 }
 ルビの部分のみ文字色を赤色に設定しました。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆自分なりのスタイルシート

ここで利用したスタイルシートの設定は、あくまで個人的な主観で作成しました。
背景色や枠線のスタイル、フォントの大きさなどをご自分で自由に設定してみて
ください。
 よろしかったら、スタイルシートをメールで送っていただけると、うれしく思
います。また、誤りなどがあった場合には、添削して返信いたします。優れたス
タイルシートの場合には、サイトに掲載しようかなと思っています。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆HTML タグの解説 --- address要素  アドレス

 主に、ページ作者の住所やメールアドレスなどの表現に利用します。

 要素分類: ブロックレベル要素
 DTD仕様:  Strict
 終了タグ: 必須(省略不可)
 属性:   特になし
 子要素として持てる要素: インラインレベル要素のみ
 特徴:   一般的な視覚系ブラウザでは、斜体で表示されます。

  address要素の利用方法は、ページに関する連絡先を示すものです。具体的な
内容としては、ページに関連する作者や担当者のメールアドレスや Webページの
リンク、あるいは住所や電話番号など、連絡をとるために必要な手段を記述する
もので、単にアドレス(住所)だけを表わすためのものではありません。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆Webサービス 中核技術 SOAP

 Microsoft社の.NET構想による Webサービスについては、このコラムで述べて
きたとおりです。しかし、実際には Webサービスを実現させるために、単にソフ
トウェアだけを揃えて開発しても、そこには様々な困難が横たわっています。
現在のインターネットのインフラを上手に利用することによって、初めて Webサ
ービスが実現されるのです。
 今回より不定期に、Webサービスを目指す規格や技術について解説します。

 Webサービスは、メッセージ技術やセキュリティ技術、トランザクション管理
技術(注1)など、様々な関連技術を組み合わせることで実現します。

 しかし、実際には関連する技術がベンダー(注2)単位で連合したり対立した
り、それぞれが異なった「標準化団体」から発表されています。このように規格
が混戦状態にあることが示すとおり、現実には Webサービスがまだ発展途上にあ
るということが分かります。

  Webサービスでは関連技術の中核としていくつかの規格が挙げられます。今回
はそのうちの1つである、SOAPについて取り上げます。

 ■ SOAP(Simple Object Access Protocol)ソープ
 インターネットで利用されるプロトコル(注3)に、HTTPがあります。このHT
 TPとは WWW(World Wide Web)サービスにおいて Webサーバから Webクライア
 ントに対してHTMLで記述されたドキュメントを送受信するための通信プロトコ
 ルで、リクエストとレスポンスが独立した通信の単位を持つ、非常に単純な通
 信プロトコルです。

  Webサービスは、XMLがベースになっていますので、そのため XML文書に宛先
 などを追加して記述する手段が必要になってきます。SOAPはそういった役割の
 ために開発されたプロトコルなのです。

  多くの企業や組織では、ネットワークに接続する際に第3者からの侵入を防
 ぐファイアウォール(注4)を入れて HTTPや SMTP(注5)などの必要最小限
 度のプロトコルを除いて、すべてシャットアウトしてしまうことが多いのです。
  その場合でも、SOAPは XMLとHTTPを用いることによって、ファイアウォール
 を超えてオブジェクト間で通信することが可能になります。

  具体的なSOAPの働きは、XML文書をHTTPでやりとりするものです。そのXML文
 書に、クライアントからのリクエストメッセージを載せて、SOAPをサポートす
 るサーバに送ります。そうすると、その XMLドキュメントを受け取ったサーバ
  はリクエストメッセージを適切なソフトウェア(オブジェクト)に処理させます。

  処理が終わると、その結果をレスポンスメッセージとしてクライアント側に
 SOAPメッセージを返します。クライアントは、そのレスポンスメッセージの内
 容を見ることで処理結果を知ることができるのです。
  SOAPを実現するために必要な機能は、HTTPパケット送受信機能と XML処理機
 能です。どちらもインターネットの世界では標準となっています。

  例えば、自動車にかかわる Webサービスについて再び述べると、事故の際に
 救急車や警察への通報、会社や家族への連絡メール、保険会社や病院、修理工
 場の手配などの一連の処理は、すべてSOAPメッセージを含んだ処理が行われ、
 要求するそれぞれのサーバへ送受信されます。
  つまり Webサービスを実現するために、SOAPの通信手順は重要な位置をしめ
 ていることがお分かりになるでしょう。

  しかし、このSOAPの仕様が各ベンダーによってまちまちであるため、要求さ
 れてもうまく接続できません。そこで更なる Webサービス実現のために統一し
 た仕様が望まれていました。

  SOAPはMicrosoft社と DevelopMentor社と UserLand社が、SOAP1.0をインタ
 ーネット関連技術の標準化団体 IETF(Internet Engineering Task Force)
 へ提出され、2000年5月に、IBM社、Lotus社が加わり、W3Cへ SOAP1.1を提出
 しました。その後、2002年10月、SOAP1.2として、W3Cより正式な勧告に向けた
 最終草案が発表されています。おそらく今年中には勧告されるでしょう。

                                                              (つづく)

  ★初心者の方には難しいコラムになってしまい申し訳ありません。

(注釈用語解説)
 注1:トランザクション(Transaction)
      トランザクションとは「取引」のことをさし、これはデータベース処理
        における最も重要な概念です。簡単に言い換えれば「一括して行わなけ
        ればならない(データの更新を含む)処理」ということになります。
         例えば、商品が1個売れると売り上げが発生し、入金処理と商品在庫
    を1個減らす処理を行います。

 注2:ベンダー(Vender)
    ここで言うベンダーとは、ソフトウェアメーカー、ソフト開発会社など
    の総称として呼びます。

 注3:プロトコル(Protocol)
    複数のデバイスやコンピュータシステムが互いに通信するための規約で
    通信手順と訳されます。2つのコンピュータをネットワークで接続する
    とき、共通の通信手順を持たないと両者が通信することができません。
     インターネットなどで利用される代表的なプロトコルは TCP/IPです。

 注4:ファイヤーウォール(Firewall)
    組織内のコンピュータネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシス
    テムのことで、企業などのネットワークでは、インターネットなどの外
    部ネットワークを通じて第三者が侵入し、データやプログラムの盗み見
    や改ざん・破壊などが行なわれることのないように、外部との境界を流
    れるデータを監視し、不正なアクセスを検出・遮断をします。
     多くの場合はソフトウェアの形で提供され、コンピュータに組みこん
    で使用しますが、高い性能が要求されるため、専用のハードウェアが用
    いられる場合もあります。

 注5:SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
     インターネットやイントラネットで電子メールを送信するためのプロ
     トコルのひとつ。サーバ間でメールのやり取りをしたり、クライアン
     トがサーバにメールを送信する際に用いられます。ちなみに受信用の
     プロトコルに、POP(Post Office Protocol)があります。

 ※次回は Webサービスのセキュリティについてお伝えします。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

今回はここまで、ではでは・・
今週のおさらいは Webページにも掲載しましたので、是非見ておいてください。
Webページでは HTML文の実行結果のサンプルもあり、より分かりやすく説明して
います。あわせて過去の記事のおさらいも掲載しています。

(今週のおさらい)
http://www.scollabo.com/banban/magazine/review_042.html

 ■ 次回は、JavaScript講座 第7回を予定しています。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆バックナンバー配布のお知らせ

 本誌バックナンバー、31〜40号までのアーカイブ(圧縮)ファイルが当サイト
よりダウンロードできます。新たに読者となられた方には、オフラインでゆっく
り読むことができますので、是非ご利用ください。
 なお、第1号から30号までは、既にアーカイブファイルを提供していますので
あわせてご利用ください。

 バックナンバー・アーカイブ・ダウンロード
  http://www.scollabo.com/banban/daf/archive.html

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

質問・ご意見ははこちらまで→ banban@scollabo.com
なお、ご質問の際には、お使いのOS、通常使っているブラウザ、使っているテキ
ストエディタなど、なるべく分かりやすく制作環境を明記していただけると回答
しやすくなると思います。
 ただし、平日の昼間は会社勤めなので、返事が遅れることがあります。ご了承
ください。

発行者 ばんばん
協 力 スズキ・コラボレーション http://www.scollabo.com/
配信エンジン まぐまぐ http://www.mag2.com/  (ID 0000090196)

誤字・脱字・変換ミス・表現欠乏などには平にご容赦願います。なお、マガジン
のすべての記述に誤りや重大なスペルミスがある場合、叱咤と罵声と共に私まで
突きつけていただくと幸いに思います。

バックナンバー こちらで公開しています。
プレーンテキスト  http://www.scollabo.com/banban/magazine/magazine.html
各号のおさらい  http://www.scollabo.com/banban/magazine/
アーカイブ    http://www.scollabo.com/banban/daf/archive.html
講座教材     http://www.scollabo.com/banban/daf/material.html
まぐまぐの過去記事 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000090196

配信の変更・中止はこちらです。
個別の手続きは受け付けていませんので、ご面倒でも各自でお願いできれば助か
ります。
当サイトにて http://www.scollabo.com/banban/magazine/top.html
まぐまぐにて http://www.mag2.com/m/0000090196.htm

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

<えでぃた〜ず・るーむ>

 3年目の春を迎えた庭の桜の芽が膨らんできました。きっと今月末には開花す
るのではないかと期待していますが、まだまだ寒い日が続きそうです。

 それでも3月に入ってから、時折暖かい日があったりして、寒さの厳しさが少
しだけ薄らぎ、なんだかうれしい気分になります。
 ただし、それと引き換えに花粉症には泣かされています。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆著作権について
個人がご自分のPCに保存して利用する以外の記事の転載、引用は基本的に応じ
ておりません。記事中の内容について、無断で使用することを固く禁じます。
 なお、記事中のスタイルシート、HTMLをご自分のページ作成に自由に使ってい
ただいても差し支えありません。

            Copyright(C) 2002-2003  www.scollabo.com/banban/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



Copyright(C) 2002-3003 banban@scollabo.com